ハイフレックス授業のススメ

>100 Views

October 11, 24

スライド概要

令和3年度第3回 日本大学FDシンポジウムで使用したスライドです。

profile-image

日本大学 文理学部 情報科学科 北原研究室。 「Technology Makes Music More Fun」を合言葉に、音楽をはじめとするエンターテインメントの高度化に資する技術の研究開発を行っています。

シェア

またはPlayer版

埋め込む »CMSなどでJSが使えない場合

(ダウンロード不可)

関連スライド

各ページのテキスト
1.

ハイフレックス授業のススメ 日本大学 文理学部 情報科学科 北原 鉄朗

2.

自己紹介 ● 北原 鉄朗 ● 日本大学 文理学部 情報科学科 ● 2010年に本学に着任 ● 主な担当科目:「情報科学実習2」 「オブジェクト指向プログラミング」 「デジタルコンテンツ」 ● 専門:音メディア情報処理

3.

なぜハイフレックス授業か ● 対面授業を復活させるべきか、学科内でアツい議論(2020年度末) ● 対面でないと集中できない学生がいるのは事実 ● オンライン授業も、ライブ型がいいかオンデマンド型がいいかは 学生によってまちまち 対面でも、ライブ型オンラインでも、オンデマンドでも、 どの形態でも受講できるようにしてみては?

4.

私が実施するハイフレックス授業の概要 画面共有 ライブ配信 教室内投影・教室内拡声 対面受講者 LIVE 自動 アーカイブ オンライン 受講者 オンライン 受講者 (後日)

6.

ありそうな疑問 1. オペレーションが大変そう 2. 授業後の動画のアップロードが面倒そう 3. ホワイトボードに板書できる? 4. 機材が高そう 5. 学生からの質問はどう受けるの? 6. 学生同士で話し合いながらの演習はできる? 7. 結局、学生は来ないんじゃない?

7.

1. オペレーションが大変そう 配信機器が設置された教室なら、 研究室や自宅からオンライン授業を行うのと大差ない YouTube Liveで配信する場合 Zoomで配信する場合 1. YouTubeで配信予約 1. Zoom会議室をスケジューリング 事前に可能 2. 配信URLを学生に通知 2. Zoom会議室情報を学生に通知 3. 教室内のスクリーンにPC投影 3. 教室内のスクリーンにPC投影 4. Zoomを開く 4. Zoomを開く 5. Zoomに配信キーなどを設定 6. YouTube Liveの配信を開始

8.

2. 授業後の動画のアップロードが面倒そう YouTube Liveなら自動的にアーカイブされる (アップロードの必要なし) 「公開」か「限定公開」か ● 基本「公開」の方針 ● ● YouTubeの検索に 引っ掛かる URLを知っていれば アクセスできる 宣伝の意味を込めて 著作権法第35条適用に ならない可能性あり(私見) ● 限定公開でも、URLを知れば 受講者以外がアクセスできる

9.

3. ホワイトボードに板書できる? 教卓に書画カメラ を設置 なぜ書画カメラ? 光学ズーム可能 ● 比較的小型 ● 板書領域 書画カメラ

10.

4. 機材が高そう 配信機器後付けの問題 教室内マイクの音声を取り出して Zoomなどに乗せる手段がない 教室内スピーカーに別途マイクを立て その音声をZoomに乗せる Mic. Sp. 教室内音響設備 Mic. PC スピーカーと その音を拾うマイク

11.

プロジェクタ マイク USB接続 オーディオ インタフェース マイクスタンド BEHRINGER UM2 6,250円 マイクケーブル Epson ELPDC21 AKG P170 CLASSIC PRO 61,355円 9,280円 MS35B 9,800円 (Amazon調べ) (サウンドハウス調べ) 750円

12.

5. 学生からの質問はどう受けるの? ● 前提1: 学生は口頭では質問したがらない ● 前提2: 匿名でないと学生は質問したがらない ● CommentScreen: 授業内のライブな質問・反応 (匿名) ● Slack質問チャネル: 授業内外でのややこしい質問 (非匿名) 学生が入力した コメントが、 スクリーンに オーバーレイ

13.

6. 学生同士で話し合いながら演習できる? SpatialChatを活用 SpatialChatとは ● 近くにいる人の声が Student Assistant 大きく聞こえる 遠隔会話サービス ● 画面共有なども可能 Student Assistant による質問対応にも有用 受講者が群れを なして受講

14.

7. 結局、学生は来ないんじゃないの? 私の科目では5%ぐらいが多い (だんだん減っていく) 「オブジェクト指向プログラミング」 (3年、水曜1限)の場合 「オブジェクト指向プログラミング入門」 (2年、金曜4限)の場合 ● 4/14:10名 ● 4/9:4名 ● 4/21:5名 ● 4/16:6名 (4/25~6/20:対面中止) ● 4/23:7名 ● 6/23:3名 (4/25~6/20:対面中止) ● 6/30:0名 (7/2:オンデマンド) ● 7/7:0名 (7/12~:対面中止) ● 7/9:4名 (7/12~:対面中止)

15.

ハイフレックス授業をしてみて (オンライン授業と比べて) ● 単純に学生に会えてうれしい ● 目の前に学生がいないのに比べて、圧倒的にしゃべりやすい ● 演習中に手が動かない学生に対して声をかけられる ⇒対面受講の大きなメリット ● 受けないジョークは対面でも受けない

16.

まとめ ● ハイフレックス授業は、敷居は高くない – Zoomでオンライン授業するのと手間はあまり変わらない – ホワイトボードを使った授業も10万円以内の投資で可能 – CommentScreenで、学生からの反応を促す – SpatialChatで、学生同士での話し合いを促す 私のこれまでの授業の様子 YouTube 「情報科学てっちゃんねる」で検索