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December 06, 24
スライド概要
第 5 回 JAZUG for Women ショートセッションの登壇資料です。
都内で働いているインフラエンジニアです。Azure を含むMicrosoft 製品、インフラ、開発周りに興味があります。
10分で理解するMicrosoft Ignite 2024 Azure Virtual Machine、Virtual Machine Scale Sets アップデート情報 2024/12/06 第5回 JAZUG for Women Kazuki Yamabe
アジェンダ • 自己紹介 • Microsoft Ignite 2024 • Azure VM Update • Azure VMSS Update • まとめ • 参考資料 2
アジェンダ • 自己紹介 • Microsoft Ignite 2024 • Azure VM Update • Azure VMSS Update • まとめ • 参考資料 3
自己紹介 名前:Kazuki Yamabe 職種:インフラエンジニア 得意分野:Azure、Microsoft 製品、サーバーを含めたインフラ全般、 IaC、CI/CD、など ◼ ブログ・SNS • ブログ:https://www.kdkwakaba.com/ • X:@kdk_wakaba • Linkedin:kdk-wakaba 4
注意事項 • 本内容はパブリックプレビュー、プライベートプレビューの内容が含まれています。今後のアップデートにより仕 様変更となる可能性があるためご留意ください • 発表者が見逃しているアップデート情報がありましたら、やんわりと指摘いただければ幸いです 5
アジェンダ • 自己紹介 • Microsoft Ignite 2024 • Azure VM Update • Azure VMSS Update • まとめ • 参考資料 6
Microsoft Ignite 2024 みなさん、Microsoft Ignite 2024 に参加しましたか?様々なアップデート情報、セッションがありましたね。 7
Microsoft Ignite 2024 AI 関連のアップデートは詳しい人がやってくれるので、 今回はインフラエンジニアっぽくAzure VM とVMSS の アップデート情報をお話するよ。 8
アジェンダ • 自己紹介 • Microsoft Ignite 2024 • Azure VM Update • Azure VMSS Update • まとめ • 参考資料 9
Azure VM Update • AMD EPYC CPU 搭載のConfidential Virtual Machine (CVM) (Private Preview) • Compute Fleet のマルチリージョンデプロイ (Public Preview) • Compute Fleet の属性ベースのVM (Public Preview) • (番外編) Windows Server 2025 (Generally Available) 10
Azure VM Update - AMD EPYC CPU 搭載のConfidential Virtual Machine (CVM) • 機密データやセキュリティ要件の厳しいワークロードでARM ベースのAzure VM が利用可能 - AES-256によるメモリ暗号化がデフォルト有効化 - Virtualization-based Security (VBS)を利用したキー保護機能の追加 • 汎用のDCasv6/DCadsv6、メモリ最適化のECasv6/ECadsv6 が追加 Private Preview Update page: DCa/ECa v6 シリーズ AMD ベースの機密仮想マシン (VM) 11
Azure VM Update - Compute Fleet のマルチリージョンデプロイ • Spot VMs やStandard VMs で最大3つのデプロイリージョンを指定できる機能 - このアップデートまで複数リージョン構成には複数のCompute Fleet が必要だった - リージョン障害が発生したら完全停止となるが複数Compute Fleet を作るのもコストがかさむ… • 複数のリージョン指定により可用性向上、費用対効果の高いスケーリングが可能 Public Preview Update page: Azure Compute Fleet でのマルチリージョンデプロイ 12
Azure VM Update - Compute Fleet の属性ベースのVM • メモリ、vCPU、ストレージなど設定した属性のVM サイズを自動的に選択し起動する機能 - このアップデートまではVM サイズを1つずつ確認し選択する必要があった - ワークロードに合わせたVM サイズを判断できる人の確保、構築時の工数が課題だった • Spot VMs は容量最適化と最低価格、Standard VMs は最低価格の割り当て戦略を設定可能 Public Preview Update page: Compute Fleet の属性ベースのVM の選択 13
Azure VM Update – Windows Server 2025 (番外編) • 2024年11月1日にWindows Server 2025 がGA • Active Directory、SBM などインフラ領域におけるセキュリティの強化 • AI や機械学習に関するGPU パーティショニングやHyper-V のパフォーマンス向上 • Azure Arc を利用したオンプレミス、マルチクラウドのHotpatch 機能のサポート - 再起動の数を減らせるため、メンテナンスコストを削減できる 個人的な注目機能 Generally Available Update page: Windows Server 2025 14
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Azure VMSS Update • スポット配置スコア (Public Preview) • VMSS アップグレードポリシー (Generally Available) • VMSS MaxSurge アップグレード (Generally Available) • VMSS ローリングアップグレードのカスタムメトリック (Public Preview) • VMSS 回復力のある作成と削除 (Public Preview) • VMSS ゾーン拡張 (Generally Available) 16
Azure VMSS Update – スポット配置スコア • VMSS のスポットインスタンスにおけるデプロイ成功率を高、中、低でスコアリングする機能 - どのSKU を選べばよいか、安定しているリージョンはどこか、など参考にできるためデプロイ成功率を向上できる - スポットインスタンス作成したのにすぐ終了した、みたいな事象を減らせる • 表示されるのは現時点のスコアのみのため、定期的なスコア収集や変動時のアクション実行はひと手間必要 Public Preview Update page: スポット配置スコア 17
Azure VMSS Update – VMSS アップグレードポリシー • VMSS 上のインスタンスのアップグレード方法を設定する機能 項目 説明 手動 ユーザー側でインスタンスの手動アップグレードを行う。更新タイミングを詳 細に制御したい場合に適している。デフォルトの設定。 自動 Azure 側でインスタンス停止タイミングを判断し自動アップグレードを行う。 開発/検証、可用性を気にしない環境に適している。 ローリング アップグレードの割合、間隔などの設定に合わせて自動バッチ処理のアップグ レードを行う。インプレースとMaxSurge を設定できる。一定数のインスタン スを起動させておきたいケースに適している。 • 特定のインスタンスのみ更新タイミングを分けたい場合は、ローリングアップデートのカスタムメトリックが必要 Generally Available Update page:柔軟なオーケストレーションを備えたVMSS のアップグレードポリシー 18
Azure VMSS Update – VMSS MaxSurge アップグレード • アップグレードポリシーのローリングで更新後のVM 追加後に古いVM を削除するアップグレード方法 - このアップデートまでローリングのポリシーはインプレースだけだった - アップグレード時にVM 数減少、一斉停止など可用性に課題があった • アップグレード時に可能な限り可用性に影響を与えず更新可能 • MaxSurge アップグレードで追加されるVM もクォーターの対象のため注意が必要 Generally Available Update page: VMSS のMaxSurge 19
Azure VMSS Update – VMSS ローリングアップグレードのカスタム メトリック • アプリケーションの正常性拡張機能を使い、VMSS のインスタンスにカスタムメトリックを出力させる機能 - インスタンスのアップグレード順序を指定したい、 特定のインスタンスをスキップさせたい、などに使う • 拡張機能のインストール後、VM 側でBash またはPowerShell で応答用スクリプトが必要 - 公式サンプル: GitHub - Azure-Samples/application-health-samples Public Preview Update page: Virtual Machine Scale Sets のローリングアップグレードのカスタムメトリック 20
Azure VMSS Update – VMSS 回復力のある作成と削除 • VMSS の新規作成、スケールアウト時、作成や削除に失敗したVM を自動的に再試行する機能 - 作成失敗のVM 手動削除、削除失敗のVM クリーンアップを自動化できる • 回復力のある作成、削除で設定項目が分かれているため、片方のみ設定なども可能 • 失敗時の再試行回数は5回、作成失敗時のタイムアウトはOS によって変わる - Windows は20分、Linux は8分 Public Preview Update page: VMSS での回復力のある作成と削除 21
Azure VMSS Update – VMSS ゾーン拡張 • ゾーン拡張は作成済みのVMSS で可用性ゾーンの拡張、新規可用性ゾーンを追加できる機能 - 従来は可用性ゾーン追加にVMSS の再作成が必要だった • 拡張後のゾーン削除はサポートされていないため、拡張時の判断は慎重に行う必要がある Generally Available Update page: VMSS ゾーン拡張 22
アジェンダ • 自己紹介 • Microsoft Ignite 2024 • Azure VM Update • Azure VMSS Update • まとめ • 参考資料 23
まとめ • 既存のAzure VM、VMSS も現在に合わせた機能追加や改善のアップデートが入っている • Ignite のアップデートではIaaS の運用コスト、可用性向上に関連する内容が多い印象 • ARM ベースのVM 周辺のアップデートとAzure VM もAI に合わせてアップデートされている 24
参考資料 • Azure の機密 VMについて • マルチリージョン Compute Fleet (プレビュー) • Azure Compute Fleet の属性ベースの VM 選択 (プレビュー) • Windows Server 2025 の新機能 • Spot Placement Score (Preview) • Virtual Machine Scale Sets のアップグレード ポリシー モード • Virtual Machine Scale Sets の MaxSurge でのローリング アップグレード • Virtual Machine Scale Sets 上でローリング アップグレードのカスタム メトリックを構成する (プレ ビュー) • Resilient create and delete for Virtual Machine Scale Sets (Preview) • 可用性ゾーンを使用する仮想マシン スケール セットを作成する 25
ご清聴ありがとうございました。 26