生成AI時代のテックブログの始め方

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November 06, 25

スライド概要

2025/11/06 「Qiita Conference 2025 Autumn」にて登壇
https://qiita.com/official-campaigns/conference/2025-autumn

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闇のエンジニア/変なデジカメ開発中/ディープラーニング芸人/Raspberry Piとからあげ大好き/はてなブログ書いてます

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関連スライド

各ページのテキスト
1.

生成AI時代のテックブログの始め方 ※アイキャッチ画像は https://qiita.com/official-campaigns/conference/2025-autumn より引用

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自己紹介 名前:からあげ(本名は内緒) 職業:株式会社松尾研究所 シニアデータサイエンティスト karaage. @karaage0703 karaage0703 karaage0703 ブログ、各種SNSで情報発信しています

3.

最初に謝罪 実は最近Qiitaに記事を書いてないです ※ Qiitaのことが嫌いになったわけではないです

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本日のゴール 今日の話を聞いた人がテックブログを 始めたくなる / 書きたくなる

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本日のアジェンダ - なぜテックブログを書くのか - 生成AIによるテックブログの変化 - テックブログを個人/会社ではじめる方法

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本日のアジェンダ - なぜテックブログを書くのか - 生成AIによるテックブログの変化 - テックブログを個人/会社ではじめる方法

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いままでテックブログを書いた量 項目 記事数 いいね数 はてなブログ 500記事以上 測定不能 Qiita 260 12,588 Zenn 74 12,018 結構たくさん書いてます

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自分のブログの歴史 年代 カテゴリ 内容 〜2010年代 ホームページ時代 ほぼ日記 2010年〜2015年 ハードウェア時代 徐々に技術的な内容を書 き出す 2015〜2025年 ソフト・AI時代 テックブログを本格的に 書き出す ブログ自体は長年やっていましたが テックブログを本格的にやっているのはここ10年くらい

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ハードウェア時代 加速度センサを使ったエアドラム 回路図 技術的な記事を書き始める ハードウェアよりのことを結構書いていた

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ソフトウェア・AI時代 Chainerによる画像認識 2015年くらいからソフト・AI関係の内容が増え始める このあたりからQiitaやZennを使うようになっていく

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テックブログをやってよかったこと ・自分の知識の整理になる ・忘れたとき検索したら出てきて便利 ・人に見られるという意識で整理して書くようになる ・文章を書くのが速くなる/多少ましになる ・昔の記事みると「これはひどい」となる ・可能性が広がる よかったことは色々ある 個人的に良いと思うのは可能性が広がる点

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テックブログから広がる可能性 ・勉強会/イベント登壇 ・書籍執筆 ・キャリア

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勉強会・イベント登壇 Google勉強会イベント 参加人数 200人超 Findy様イベント 参加登録人数 2700人 PyCon mini Shizuoka 2020 キーノートスピーカー 松尾研LLMコミュニティイベント 参加登録人数 1800人 キーノートスピーチ、数千人が参加するイベント等 もちろん今回のQiita Conferenceもその一つ

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書籍執筆 ブログ書ける人 = 文章書ける = 本も書けるという考えで 出版社の人に声をかけられる(コネが大事)

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キャリア ・食べ物の名前でも、結構DMでお誘いいただく ・基本的にはポジティブな影響(と信じたい) ・人と人とのつながりがキャリアを作っている テックブログを中心とした発信が キャリアに与えている影響は大きいと感じている

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テックブログを書くデメリット ・炎上しそう テックブログを地道にやって炎上することはそうそうない たまに変なこと言う人はいるけど、あんまり気にしてない 感覚が麻痺しているという噂はある(あまりに繊細だとだめかも) ・大変そう 息抜きで書いているので特に大変でもない 後になって気づいたけど、普通はそうじゃないらしい ・コスパ悪そう それはそう(効果出るまで時間かかる) 個人的には メリット >> デメリット 書くのが辛くないなら書くのがオススメ

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本日のアジェンダ - なぜテックブログを書くのか - 生成AIによるテックブログの変化 - テックブログを個人/会社ではじめる方法

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生成AIがテックブログに与える影響 ・書く内容 ・書き方 ・情報の信頼性 3つの観点で考えてみる

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書く内容の変化 生成AI以前 生成AI以後 ・検索したけど出てこなかったこと ・なくなった ・検索結果に満足できなかったこと ・生成結果に満足できなかったこと ・自分が経験したこと ・自分が経験したこと 検索で出てこないことはなくなった(生成できる) それ以外はそこまで変わらない気がしている

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ブログ執筆タスクでの生成AI活用 ・たたき台を書かせる 自分で90%くらいは修正することになるが、気楽に書ける たまに自分にはない視点が得られる ・チェックをさせる 文章のチェック。客観的に文章を見て欲しいときに ・過去のブログ記事を宣伝する 今まで面倒でやっていなかったこと 面倒なことは生成AIにやらせよう 時短ではなく同じ時間でクオリティを上げるため 新しい価値を出すために使っている

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生成AI活用で重要になってくる要素 生成AIのインタビューに答えると、過去の自分のドキュメントを参照して たたき台を書いてくれる仕組みをつくっている。 データをAIが使える形で蓄積することが大事

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宣伝(SNS投稿) https://github.com/karaage0703/ sns-post-plugin もちろんQiitaも対応! 各ブログサービスに対応した MCPサーバーを開発 LLMとブログサービスに対応したMCPサーバを使って過去記事を投稿 意外と読んでもらえる。重要なことは何度もSNSに投稿した方がよい

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情報の信頼性

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生成AIのハルシネーション ハルシネーションとその対策方法について より引用し一部改変 生成AIのハルシネーションを5つに分類できる 特にやっかいなのが、ありもしないことを「捏造」するところ

25.

情報の信頼性 参考:オライリー・ジャパンにおける翻訳書の制作体制の変化と「もうすぐ消滅するという人間の翻訳について」 オライリーさんの書籍の翻訳がAIになったことが話題になった 監修の役割は残っている。今後情報の担保がより重要になっていくかも

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生成AIの書く文章が人を超越した未来 生成AIが信頼性含めて人を超えたら人は文章を書かなくなるのか? ソロカル 「絶滅メディア博物館」にて撮影したものを一部加工 AlphaGoと李世ドル対局の盤面 AlphaGo Wikipediaより引用 書き方や書く内容は変わっても 人がAIと共存して文章を生み出し続ける未来はあり得るはず

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本日のアジェンダ - なぜテックブログを書くのか - 生成AIによるテックブログの変化 - テックブログを個人/会社ではじめる方法

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個人でテックブログをはじめる方法 自分が使ったことのあるブログサービス どれでもいいのでまだやってない人は 好きなサービスで今日からはじめましょう

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会社でテックブログをするメリット 技術広報の役割を定義してみた 2023年夏 (メルカリ)より引用 長期的には色々効果あると言われているけど 短期的には効果みえづらく測定も難しい

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会社でテックブログをはじめる条件 ・意思決定者のテックブログへの理解 ・テックブログを書いてくれるメンバー ・テックブログを推進する人 情報発信というカルチャーへの理解が組織に必要 組織によっては向いてない場合もあるので 無理して会社でやらず個人でやる選択肢もある

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松尾研究所テックブログ 2024年2月開始 https://zenn.dev/p/mkj みんなフォローしてね(Qiitaでなくてすみません)

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会社でテックブログを続ける方法 ・運用ルール作成 ・記事のネタづくり ・イベント

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ガイドライン テックブログ投稿に必要な情報を全て記載して アップデートし続けている(現在1万文字くらい)

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レビュー体制 ・Zenn Publication Proのレビュー機能を活用 Zennのシステム上でGitHubのように手軽にレビュー AIでのレビュー機能も最近付いた ・必ず投稿前にレビュワー2人以上の承認を受ける 広報チェックは1年実施した結果、必要時のみとした ・レビュー観点もガイドラインに記載 情報の質の担保・炎上防止 技術的なディスカッションで技術力底上げ テックブログのレビューは会社でテックブログを やるからこそできる貴重な機会

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記事のネタ作り 会社のSlackのキーボード自慢の話題をきっかけに GitHubのレビューでふと出た知見をきっかけに 会社のSlackでテックブログになりそうなネタを拾い続けて テックブログにしてしまうテックブログおじさんになる

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アドベントカレンダーイベント 松尾研究所でのAdvent Calendarの 始め方と振り返り アドベントカレンダー。2024年は平日完走! 2025年も多分やります!

37.

会社でテックブログをはじめて出た結果 テックブログきっかけで出版社から声がかかる 会社の同僚と3人で執筆・出版へ!!

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本日のまとめ - なぜテックブログを書くのか - 生成AIによるテックブログの変化 - テックブログを個人/会社ではじめる方法

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テックブログを書こう!!

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ご清聴ありがとう ございました