ROSCon JP 2024 ロボットソフトウェア開発におけるMCAP活用

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September 25, 24

スライド概要

ロボット開発においてデータ記録はデバッグ等で非常に重要な機能です。ROS 2 Ironからrosbag2のデフォルトフォーマットがMCAPとなりました。本発表では、マルチプラットフォーム上でのベンチマーク結果を交えて、MCAPが従来のSQLite3と比べて有効に機能するケースの理解を深めます。また、既存のrosbag、rosbag2(SQLite3)資産からの移行ワークフローについても紹介します。

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OpenCVではじめよう ディープラーニングによる画像認識、OpenCVプログラミングブックの中の人(の一人).Computer Vision/OpenCV/GPGPU/ROS/AR/インタラクティブアート/ニコニコ技術部

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各ページのテキスト
1.

ROSCon JP 2024 ロボットソフトウェア開発における MCAP活用 株式会社サイバーエージェント AI Lab Activity Understanding Team 吉村 康弘

2.

自己紹介 吉村 康弘 | Yasuhiro Yoshimura 株式会社サイバーエージェント AI Lab Activity Understanding Team Research Engineer コンピュータビジョン、ロボティクスの研究に従事 OpenCVコントリビューター 2

3.

本発表の狙い ● MCAPの理解を深める ● MCAP形式での効率的なrosbag2記録方法を理解する ● 既存のrosbag、rosbag2資産からの移行方法、注意点を理解する ※本発表ではROS 2 Humble時点での機能を紹介します。 3

4.

本発表の狙い ● MCAPの理解を深める ● MCAP形式での効率的なrosbag2記録方法を理解する ● 既存のrosbag、rosbag2資産からの移行方法、注意点を理解する ※本発表ではROS 2 Humble時点での機能を紹介します。 端的に言うと「これからは MCAP使おう!」 4

5.

会場の皆様への質問(1/2) MCAPについて、名前は聞いたことある、知っている方は挙手ください! 5

6.

会場の皆様への質問(2/2) ROS 2を使ったロボット開発でMCAP使ったことある方は挙手ください! 6

7.

はじめに ● ロボットソフトウェア開発におけるデータ記録の重要性 ○ センサデータ、実行時の状態、ログなどをデータ記録しておくことでオフラ インでアルゴリズム検討、デバッグができる ■ ROS 1/ROS 2を使った開発ではrosbag/rosbag2形式で記録することが 多い ○ 記録時にできるだけ取りこぼしがなく、再生時には高速にデータが読み込め て、相互運用しやすいことが望ましい 7

8.

MCAPとは ROS 2 Iron Irwiniからrosbag2のデフォルトストレージに採用されたフォーマット。 ● https://mcap.dev/guides ● https://foxglove.dev/blog/mcap-as-the-ros2-default-bag-format 詳細な仕様に興味のある方は https://mcap.dev/spec を参照ください。 8

9.

MCAPとは https://mcap.dev/ で言及されているように以下のメリットがある。 ● 書き込みのスループットが高い ● 任意のタイミングへのシークが高速 ● 破損データの修復が容易 ● スキーマ定義が埋め込まれているため、パッケージ依存が少ない ● 様々なプログラミング言語でMCAPファイルを読み書きできる ○ C++、Go、Python、Rust、Swift、TypeScript 9

10.

記録 ● インストール ○ ROS 2 Humble時点でrosbag2のMCAPストレージはデフォルトではないの でパッケージのインストールが必要 sudo apt install ros-humble-rosbag2-storage-mcap 10

11.

記録 ● 基本的な書き込み例 ○ ○ ○ ストレージはMCAP、全てのトピックを記録する例。 -sオプションでストレージとしてMCAPを指定。 詳細な方法についてはAppendix参照。 ros2 bag record -s mcap --all 11

12.

データ変換 既存のROS 1のrosbag、ROS 2のrosbag2(SQLite3)資産からROS 2のrosbag2 (MCAP)へのデータ変換方法はいくつかあります。ここでは以下の2つを紹介。 ● ros2 bag convert ● MCAP CLI ※2024/9/25時点で、rosbags(Pythonパッケージ)はROS 1のrosbagからROS 2の rosbag2(MCAP)に変換できない点に注意が必要。詳細はAppendix参照。 12

13.

データ変換 ros2 bag convertで変換 ● ros2 bag convertコマンドで変換できる ros2 bag convert -i <input_bag> storage_id -o <output_option_yaml> ● オプション記述例 output_bags - uri: output_mcap storage_id: mcap ● 詳細は https://github.com/ros2/rosbag2/blob/humble/README.md#converting-bags 参 照 13

14.

データ変換 MCAP CLIで変換 ※MCAP CLIの詳細についてはAppendix参照 ● bag(ROS 1) -> MCAP mcap convert <input_bag> <output_mcap> ● bag2(ROS 2、SQLite3) ->MCAP mcap convert <input_db3> <output_mcap> 14

15.

ベンチマーク 以下の観点でベンチマークを実施。 ● 書き込みスループット ○ この値が高い方が大量のデータを書き込んだ時に取りこぼしにくい ※ベースにしているベンチマークコード(下記URL参照)がROS 2 Iron以降を想定し ているため、ROS 2 Jazzy上で実施 https://github.com/james-rms/rosbag2/tree/plugin-comparison/rosbag2_performance/rosbag2_s torage_plugin_comparison 15

16.

ベンチマーク ● 書き込みスループット ○ ○ https://mcap.dev/guides/benchmarks/rosbag2-storage-plugins を追試 今回計測に用いたプリセットは以下の通り。詳細はAppendix参照。 プリセット名 概要 sqlite_default SQLite3 storage pluginのデフォルト構成 sqlite_resilient 修復のための構成(SQLite3 ) mcap_default MCAP storage pluginのデフォルト構成 mcap_nochunking チャンクなしでスループット優先にした構成 mcap_uncompressed_crc 修復のためのCRC計算(MCAP) mcap_compressed_nocrc mcap_defaultに対してチャンク毎の圧縮 16

17.

ベンチマーク ● 書き込みスループット ○ ○ 多くのケースでSQLite3よりもMCAPの方がスループットが高い 下記ケースでは、MCAP default、チャンクなしのスループットが高い 17

18.

ユースケース別rosbag2活用例 ● 破損が見つかったら修復したい ○ CRC(Cyclic Redundancy Check)を付与しておく ■ ○ https://github.com/ros2/rosbag2/blob/humble/rosbag2_storage_mcap/README.md#writer-config uration Field Type / Values Description noChunkCRC bool Disable CRC calculation for Chunks. noAttachmentCRC bool Disable CRC calculation for Attachments. enableDataCRC bool Enables CRC calculation for the entire Data section. noSummaryCRC bool Disable CRC calculation for the Summary section. ただし、CRC計算を有効にすると、rosbag2の書き込みスループットが落ちるため注意 18

19.

ユースケース別rosbag2活用例 ● 書き込みスループット優先で書き込みたい(1/2) ○ 書き込みのオーバーヘッドをなくすため、チャンクなしで記録する ros2 bag record -s mcap --all --storage-preset-profile fastwrite ■ プリセットfastwriteは以下の設定に相当 noChunking: true noSummaryCRC: true MCAP チャンクなし 19

20.

ユースケース別rosbag2活用例 ● 書き込みスループット優先で書き込みたい(2/2) ○ 効率的に読み込むために後からメッセージインデックスを付与したり、デー タサイズ削減のため圧縮 ■ ros2 bag convert(storage_preset_profile=zstd_small)で後処理 として変換 MCAP チャンクなし MCAP チャンクあり、圧縮 20

21.

ユースケース別rosbag2活用例 ● アップロードしやすいサイズに分割したい オンラインストレージで保管するため、アップロードしやすく記録したい。 ○ 分割例1:タイムスタンプでファイル分割 ■ 一定の時間間隔でデータを分割して記録 ■ 不要なデータを選択して削除しやすい ○ 分割例2:まとまったトピック単位でファイル分割 ■ 例えば、以下のような分類で別々のMCAPとして記録 ● 取りこぼしたくないトピック、取りこぼしてもいいトピック ● サイズが小さいトピック、大きいトピック ■ 必要に応じて、mcap mergeコマンド等でタイムスタンプ順に統合 21

22.

ユースケース別rosbag2活用例 ● データサイズを小さくしたい ○ ○ 圧縮することでファイルサイズを削減できる ただし、圧縮処理によってCPU、メモリ使用量が増加するためトレードオフ がある点に注意 22

23.

ユースケース別rosbag2活用例 ● データサイズを小さくしたい ○ Zstd(compressionLevel=Slowest)で圧縮する ■ ただし、処理が重くなる可能性があるので後処理として圧縮するのがよ い ■ ros2 bag convert(storage_preset_profile=zstd_small)で変換 23

24.

ユースケース別rosbag2活用例 ● データサイズを小さくしたい ○ 静止画圧縮、動画像圧縮 ■ CompressedImage ● WebP、JPEG、PNG圧縮された静止画データを記録できる ● https://docs.foxglove.dev/docs/visualization/message-schemas/c ompressed-image/ ■ CompressedVideo ● H.264でエンコードされたビデオ ストリームを記録できる ● https://docs.foxglove.dev/docs/visualization/message-schemas/c ompressed-video/ ● https://foxglove.dev/blog/announcing-h264-support-in-foxglove 24

25.

ユースケース別rosbag2活用例 ● ROS 2を使わないプロジェクトでも使いたい ○ ROS 1、ROS 2に依存しないスキーマを使って書き出しておくと、ROS 2に 依存しないプロジェクトでも活用できる。 ○ このあたりのパッケージを使うとよい。 ■ https://pypi.org/project/foxglove-schemas-protobuf/ ■ https://pypi.org/project/foxglove-schemas-flatbuffer/ 25

26.
[beta]
ユースケース別rosbag2活用例
●

ROS 2を使わないプロジェクトでも使いたい
○

独自スキーマを用いて記録もできる。以下に例を示す。

スキーマ定義例

MCAP書き込み例

syntax = "proto3";

import time
from mcap_protobuf.writer import Writer
from trajectory2d_pb2 import Trajectory2d

message Trajectory2d {
message Point2d {
float x = 1;
float y = 2;
}
repeated Point2d points = 1;
}

https://lorenzopeppoloni.com/posts/nestedmessagepy/

def write_trajectory_frame(writer: Writer, now: int):
trajectory = Trajectory2d()
trajectory.points.add(x=10, y=30)
trajectory.points.add(x=14, y=22)
writer.write_message(
topic="/trajectory",
log_time=now,
message=trajectory,
publish_time=now,
)
if __name__ == "__main__":
with open("output.mcap", "wb") as f, Writer(f) as writer:
now = time.time_ns()
write_trajectory_frame(writer, now)

26

27.

ユースケース別rosbag2活用例 ● evoを使いたい ○ SLAM評価ツールevo https://github.com/MichaelGrupp/evo はMCAP対応 している! 27

28.

まとめ ● MCAPはROS 2 Iron Irwiniからrosbag2のデフォルトストレージに採用された フォーマット。 ● MCAPは以下のような特長がある ○ 書き込みのスループットが高い ○ 任意のタイミングへのシークが高速 ○ 破損データの修復が容易 ● よく使われるツール、過去資産(ROS 1/ROS 2 rosbag)からの移行方法も整っ ている ● これからはMCAPをぜひ使いましょう! 28

29.

Reference ● https://mcap.dev/ ● https://mcap.dev/guides ● https://mcap.dev/spec ● https://mcap.dev/guides/cli ● https://mcap.dev/files/evaluation.pdf 29

30.

Reference ● https://foxglove.dev/blog/announcing-the-mcap-storage-plugin-for-ros2 ● http://download.ros.org/downloads/roscon/2022/MCAP%20A%20Next-Generation% 20File%20Format%20for%20ROS%20Recording.pdf ● https://foxglove.dev/blog/best-practices-for-processing-and-analyzing-robotics-data ● https://foxglove.dev/blog/best-practices-for-recording-and-uploading-robotics-data 30

32.

Appendix:記録 ● オプション指定による書き込み例 ○ ○ ○ --compression-modeオプションでモードを指定 --compression-formatで圧縮フォーマットを指定 詳細は https://github.com/ros2/rosbag2/blob/humble/README.md#recordin g-with-compression 参照 ros2 bag record -s mcap --all --compression-mode file --compression-format zstd 32

33.

Appendix:記録 ● コンフィグファイルを用いる書き込み例 ○ ○ --storage-config-fileオプションでコンフィグファイルを指定 コンフィグファイル記述方法は次ページに記載 ros2 bag record -s mcap --all --storage-config-file <storage_config_yaml> 33

34.

Appendix:記録 ● コンフィグファイルの記述例 ○ 詳細は https://github.com/ros2/rosbag2/blob/humble/rosbag2_storage_mca p/README.md 参照 noChunkCRC: false noChunking: false noMessageIndex: false noSummary: false chunkSize: 786432 compression: "Zstd" compressionLevel: "Fast" forceCompression: false 34

35.

Appendix:記録 ● ros2 bag recordのプリセットプロファイル ○ よく使いそうな設定の組み合わせのプリセットプロファイルが提供されてい る ■ fastwrite:書き込みスループット優先 ■ zstd_fast:Zstd圧縮、速度優先 ■ zstd_small:Zstd圧縮、サイズ優先 ○ 詳細は https://github.com/ros2/rosbag2/tree/humble/rosbag2_storage_mca p#storage-preset-profiles 参照 35

36.

Appendix:記録 ● ros2 bag recordのプリセットプロファイル ○ fastwrite:書き込みスループット優先 noChunking: true noSummaryCRC: true ○ zstd_fast:Zstd圧縮、速度優先 compression: "Zstd" compressionLevel: "Fastest" noChunkCRC: true ○ zstd_small:Zstd圧縮、サイズ優先 compression: "Zstd" compressionLevel: "Slowest" chunkSize: 4194304 36

37.

Appendix:データ変換 rosbags ● https://ternaris.gitlab.io/rosbags/index.html ● インストールも簡単 pip install rosbags ● 基本的な使い方 rosbags-convert --src <input_bag> --dst <output_folder> ○ ただし、この方法で変換すると2024/9/25時点ではSQLite3形式となる 37

38.

Appendix:MCAP CLI ● MCAP CLIインストール ○ ○ https://github.com/foxglove/mcap/releases で配布されている Linux、x86_64の場合のインストール例は以下の通り。 wget https://github.com/foxglove/mcap/releases/download/releases%2Fmcap-cli%2Fv0.0.47/mcap-linux-amd64 chmod +x mcap-linux-amd64 sudo mv mcap-linux-amd64 /usr/bin/mcap 38

39.

Appendix:MCAP CLI ● info: MCAPファイルの情報表示 mcap info <input_mcap> $ mcap info rosbag2_2020_09_23-15_58_07.mcap library: mcap go v1.4.1 profile: ros2 messages: 1535 duration: 1m16.854162986s start: 2020-09-23T22:58:07.524769241Z (1600901887.524769241) end: 2020-09-23T22:59:24.378932227Z (1600901964.378932227) compression: zstd: [81/81 chunks] [679.38 MiB/323.69 MiB (52.36%)] [4.21 MiB/sec] channels: (1) /rosout 0 msgs : rcl_interfaces/msg/Log [ros2msg] (2) /lidar_front/points_raw 768 msgs (9.99 Hz) : sensor_msgs/msg/PointCloud2 [ros2msg] (3) /parameter_events 0 msgs : 《中略》 attachments: 0 metadata: 0 39

40.

Appendix:MCAP CLI ● merge: タイムスタンプに基づいた複数MCAPファイルのマージ mcap merge <input1_mcap> <input2_mcap> --compression "zstd" -o <output_mcap> ● compress: 圧縮 mcap compress <input_mcap> --compression "zstd" -o <output_mcap> ● decompress: 展開 mcap decompress <input_mcap> -o <output_mcap> 40

41.

Appendix:MCAP CLI ● doctor: MCAPファイルのチェック mcap doctor <input_mcap> ● recover: 破損データの修復 mcap recover <input_mcap> 41

42.

Appendix:ベンチマーク ● 書き込みスループット ○ ○ ○ https://mcap.dev/guides/benchmarks/rosbag2-storage-plugins を追試 以下のようなパターンで計測。 ■ All 1MiB ■ All 10KiB ■ All 100B ■ Mixed:以下の割合で混ぜたもの ● 1MiB:70% ● 10KiB:20% ● 100B:10% 以降、いくつかのケースをピックアップ。詳細結果はAppendix参照。 42

43.

Appendix:ベンチマークで使用したプリセット ● sqlite_default ○ SQLite3 storage pluginのデフォルト構成。 ○ 記録時に中断された場合、破損する可能性がある。 ● sqlite_resilient ○ SQLite3 storage pluginで破損に対してある程度回復できるようにした設定 ○ パフォーマンスが犠牲になるがファイル全体が破損するリスクは減らせる ● mcap_default ○ MCAP storage pluginのデフォルト構成。 ○ インデックスを備えた非圧縮のチャンクありMCAP https://github.com/james-rms/rosbag2/blob/plugin-comparison/rosbag2_performance/rosbag2_storage_plugin_comparison/scripts/sweep.py 43

44.

Appendix:ベンチマークで使用したプリセット ● mcap_nochunking ○ チャンクを生成しないのでスループット優先のプリセット ○ 効率的に読み取るために後でインデックスを再作成する必要あり ● mcap_uncompressed_crc ○ 基本はmcap_defaultと同じだがチャンクに破損したデータが含まれている かどうかを識別するためCRCを計算 ● mcap_compressed_nocrc ○ 基本はmcap_defaultと同じだがチャンクごとに圧縮する https://github.com/james-rms/rosbag2/blob/plugin-comparison/rosbag2_performance/rosbag2_storage_plugin_comparison/scripts/sweep.py 44

45.

Appendix:ベンチマーク ● 書き込みスループット 45

46.

Appendix:ベンチマーク ● 書き込みスループット 46

47.

Appendix:ベンチマーク ● 書き込みスループット 47

48.

Appendix:ベンチマーク ● 書き込みスループット 48

49.

Appendix:ユースケース別rosbag2活用例 ● データサイズを小さくしたい ○ Chunk Compression ■ ■ ■ ■ チャンク単位で圧縮してデータサイズが減らすことで、ディスクI/Oが減る 圧縮形式はZstd、LZ4をサポート 閾値を超えるまでディスクに書き込まれないので、クラッシュなどで記録が 中断されるとメモリに保持していたデータは記録されない ● この挙動が気になる場合はチャンクサイズを小さくする必要あり 詳細は https://foxglove.dev/blog/understanding-mcap-chunk-size-and-compr ession 参照 49

50.

Appendix:ユースケース別rosbag2活用例 ● rqt_bagを使いたい ○ ros2 run rqt_bag rqt_bag <input_mcap>で以下のエラーが出る。 sqlite3.DatabaseError: file is not a database ○ 2024/9/25時点でROS 2 Humbleのrqt_bagはMCAP非対応のため要注意。 ■ ROS 2 Jazzyのrqt_bagはMCAP対応している ○ ROS 2 Humbleでも使いたい人はバックポートのPR出しましょう! 50

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Appendix:MCAP編集ツール ● MCAP editor ○ ○ https://github.com/facontidavide/mcap_editor タイムスタンプのレンジ指定、圧縮形式変更、トピック削除がGUIでできる タイムスタンプのレンジ 圧縮形式 トピック指定 51

52.

Appendix:MCAP編集ツール ● Kappe ○ ○ ○ ○ https://pypi.org/project/kappe/ CUIベースの編集ツール 以下の機能がある ■ トピックのリネーム、削除 ■ ROS header time更新 ■ Tf削除 ■ 特定時間帯のみのトリミング ■ etc… インストールも簡単 pip install kappe コンフィグファイル例(トピック名のリネーム) topic: mapping: /points: /sensor/points 変換コマンド kappe convert --config config.yaml input.mcap 52

53.

Appendix:MCAP可視化ツール ● Foxglove Studio https://foxglove.dev/ ○ ○ Foxglove Technologies, Inc.が開発しているデータ可視化ツール ROS 1 rosbag、ROS 2 rosbag2(SQLite3、MCAP)対応 53

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Appendix:MCAP可視化ツール ● PlotJuggler https://plotjuggler.io/ ○ ○ ROS 1、ROS 2サポートしたプロットツール rosbag2(SQLite3、MCAP)サポート ■ https://foxglove.dev/blog/plotjuggler-adds-support-for-mcap MCAPファイルを 開く 54

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Appendix:様々なプログラミング言語でMCAPを読み書きする ● APIドキュメントは https://mcap.dev/reference 参照 ● 言語によって、サポートしている機能が異なる点に注意 ○ https://mcap.dev/reference#feature-matrix 参照 55