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May 12, 22
スライド概要
GGJ直前 チーム開発ノウハウ勉強会 in 関西で発表した内容です。
https://ocujam.doorkeeper.jp/events/36924
ゲームジャムでの チーム制作における 大事なこと GGJ直前 チーム開発ノウハウ勉強会 in 関西 by alwei
自己紹介 ハンドルネーム : alwei(アルウェイ) Twitter : @aizen76(よくつぶやきます) 元ゲームプログラマー。3DアクションゲームとかMMORPGとか作ってた。 現在フリーでゲームエンジンを使ったお仕事がメイン。 関西でUnreal Engine 4について何かあればいつでもご相談を。 趣味はゲーム制作とイラスト描いたり。
ゲームジャムについて 30時間から48時間程度の時間で1本のゲームを作ります。 基本的には初体面の相手と組む事になります。 GGJの場合にはテーマに沿って、ゲームを作ります。 この時間には休憩時間や企画時間も含みます。 やりたい事をやるために時間配分が大切。
スケジュールを考える どういうゲームを作りたいか出来れば1日目に考えておきます。 問題は時間配分。 どこをいつまでに作るの?を明確に。 この時に絶対、実現不可能な事は考えない事。 最初の段階で無茶なスケジュールは確実に破綻します。(経験上)
メンバーが出来ることを把握する リーダーは必ずチームメンバーが何を出来るのか把握すること。 例え技術力がない人でも出来ることはいくらでもある。 大事なのは手を空く人をつくらないこと。 ゲームジャムでは細かい作業が沢山あります。 出来ないことは出来ない!! 決断は早めにすること。
ネットワークを過信しない ゲームジャム会場ではネットワークが常に使えるわけじゃない。 特に無線はすぐに回線の帯域を圧迫してしまい、不安定。 極力容量の大きいものはダウンロードしないこと。 UE4のアセットは容量の大きいものが多い。 エンジンなども出来れば家でダウンロードしておこう!
アセット共有 ネットワークとも繋がりますが、バージョン管理はしない方がいい。 メンバー全員がSVNやGitが使えるわけではありません。 むしろハードルを無駄に上げてしまい、ガチメンバー以外作業できません。 教えるコスト、トラブル、リポジトリーPCの用意など手間ばかり。 共有にはUSB3.0が使える大容量USBメモリーを使いましょう。 原始的ですが、誰でも使える、トラブル少ない、手間いらない。
作業の分割 ひとりの作業はファイル単位で分割。 明確に作業分担をしておいて、他人の作業を触らないように! レベルやシーンの編集は同時にならないようにエンジンの機能に頼る。 Unityだと5.3から導入されたマルチシーンエディット。 UE4だとサブレベルを導入すれば、同じレベル内で作業を分割出来ます。
マージ作業 一番トラブルのもと。常に計画的に行なうこと!! 個々の作業をUSBメモリーに入れて、ひとりのPC上へとマージしていく。 ここでマージ前の作業を別のUSBなどに必ずバックアップ!! ファイル単位でしっかりと作業を分割していれば、 ファイルのコピーだけで上手く動作するようになるはず。 上手くいかない場合にはバックアップから取り戻す。
パッケージング 最終的なパッケージングは終了1時間前には絶対にやっておく。 ゲームが出来上がっていなくてもやること。 直前のパッケージングは大抵失敗する。 ギリギリでマージしてパッケージングなどは、もってのほか。 発表前のタイミングで一度は通しプレイしましょう。
よりクオリティを上げるため アセットを活用しましょう! Unityならアセットストア。UE4であればマーケットプレース。 無料のものでも十分クオリティが出せます。 UE4のアセットはメンバーひとりが購入していれば全員が導入可能です! やることないよ~とか言っている人がいればアセットを探せ! 手を余らせているのは勿体無い。
常にゆとりをもつ ゲームジャムは焦っても完成しない。 48時間は短かいですが、ゆとりなしで完成させるのは難しいです。 まずしっかりと寝ること! 48時間ずっと起きていられる人はいません。 スケジュール通りに進んでいない場合、リスケしましょう。 仕様をガンガン切っていく判断も大切です。
ゲームエンジン UnityとUE4が多いと思いますが、別に詳しくなくてもいいです。 チーム内に最低ひとり詳しい人がいればなんとかなります。 私は初GGJでリーダーをやり、Unityのことがわからないまま 現場で勉強しつつレベルデザインに徹してゲームは完成しました。 7人メンバーでUnityに詳しい人はひとりだけ。 それでも上手くやればゲームは完成します!
ゲームジャムが始めての方 始めてのことだらけで不安だらけだと思います。 でも萎縮せずにメンバーと積極的にコミュニケーションとってみてください。 理解あるチームであればどのような人でも受け入れてくれます。 技術がない?そんなのは関係なく、アイディアは誰でも出せます。 全力でやってみて失敗したらそれでもいいんです。 大事なのはゲームジャムが目一杯楽しめたかと言うこと。
それではみなさん。 Global Game Jam 2016で お会いしましょう!