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February 05, 26
スライド概要
GitHubber, OSS作家。Tech SaaSのPdM、スタートアップ取締役CTOや外資スタートアップのIC等を経験後現職。好きな言語はGoとPerlと中国語で雑なOSSを200以上量産している。3 times ISUCON winner. 著書「みんなのGo言語」共著他。Podcast https://oss4.fun
コードを書くように 発表資料を作る Masayuki Matsuki a.k.a Songmu @ エンジニアの登壇資料を大解剖!
Profile ● ● ● id: Songmu (ソンムー) (GitHubber) Masayuki Matsuki / 松木雅幸 Blog: おそらくはそれさえも平凡な日々 ○ ● ● ● http://www.songmu.jp/riji/ 好きな言語は、PerlとGoと中国語 3 Times ISUCON Winner OSS作家 ○ ○ ○ 200+ OSS Developer 入門監視 付録C 執筆・「みんなのGo言語」共著者 Podcast ■ 趣味でOSSをやっている者だ #oss4fun
Agenda ● ● ● 良い発表にフォーカスする 等身大の発表をする あなたの作品になっているか ○ ● コードを書くように発表資料を作る 自己肯定感と自己評価
良い発表にフォーカスする
壇上に立ったらあなたは自由である ● ● 運営(コミュニティ)が与えてくれた時間 与えられた時間を自由に使えばいい ○ ○ ● 「参加者の為」とか考えすぎなくともよい 究極有償・無償関係ない 好きな発表をすれば良い
自由に好きにやるとか考えられない? ● 性格的な傾向もあるでしょう ○ ○ ● ● 「折角の機会だし聴衆や運営に失礼はできない・迷惑をかけられない」 ■ そう思うのは自然 「有料のイベントだし」「プロポーザルを通らなかった人もいるし」 ■ 周囲に気を遣えるのも良いこと 周りを無視して「自分勝手にやってよい」という話ではない 自分にとって良い・満足できる発表にフォーカスしても良いのではないか ○ そうすれば結果もついてくる
悪意はないという前提と信頼 ● ● ● ● 有意義な場にしたいはず 誰もが壇上に立って恥をかきたくないはず 聴衆にダメージを与えたいとかも思っていないはず 良い発表をしたいと思っているはず そう言うお互いの信頼を前提にコミュニティは成り立つ。
ボランタリーな性善説運営 ● 悪意を疑いはじめると悪意が生まれやすくなる ○ ● もちろん敬意を欠いた行動はダメ ○ ○ ● 行動規範は大事 プロポーザルから改変し過ぎるなども良くない 悪意を持ったり敬意を欠いた人が居心地が悪くなる場作り ○ ● 信じることで悪意を追い払う 同時に参加者にダメージが及ばないように事前の手当ても重要 難しいが「疑うより信じる場作り」が大事だと思っている
聴衆はあなたの味方である ● ● ● ● 実際そうだしそのように信じよう 聴衆も発表者を応援しよう 登壇は発表者と聴衆が一体となって作り上げるものである 聴衆も登壇の成否に大いに関わっている
あなたにとって「良い発表」をしよう ● 重圧を感じる必要はない ○ ○ ● 矜持として「満足してもらえる発表を届けたい」と言う意識は大事 ○ ○ ● それでもプレッシャーは感じる物 良い刺激にあれば良いが、マイナスになったら逆効果 発表できなかった人の分まで頑張ろうとかも そこまで気が回せるのも慣れてきてからで良いかも知れない あなたが良い発表をすれば、満足してくれる聴衆もでてくるはず ○ 誰も満足していないのに「良い発表ができた」とか流石に思えないでしょう
等身大の発表をする・自信を持つ とても難しい
話術でウケを取るのは無理 ● ● (僕の場合・多くの場合) あなたも私も話のプロではない ○ ● 淡々と自分ができる発表を僕は心がけている 普段話術でウケを取っている人も注意 ○ 内輪ネタを回すのが上手いだけだったりするパターンも多い
ありのままの自分を肯定する ● とても難しい ○ ○ ● 登壇はそう言った自分の未熟さを直視させられる ○ ● 話術がおぼつかない自分 技術力が無い自分 それでもそれを受け止めて肯定する 登壇は頑張って肯定する練習にもなる
自信を持つ ● ● 実は一般論よりあなたの主観の方が大事 あなたの経験は価値がある ○ ● それだけで十分に面白い 自信がないと一般論に逃げてしまう ○ ○ 自分の意見を他者に委ねてしまう ■ マックの女子高生 ■ 属性でぼかして結果的に主語デカになる 「エンジニアはこう思う」じゃなくて「私は」こう思う
一般論よりあなたの主観の方が大事 ● ● あなたの経験は価値があるし十分に面白い 大事なことなので繰り返し
自分を卑下しない ● ● ● 自虐は見ていて気持ちよくない 批判からの予防線で、先に自分から卑下する心理が働いていることも 別に聴衆もあなたを攻撃しないよ ○ ○ 聴衆側もそういう雰囲気作りをしましょう 自信を持とう
自分の属性を卑下しない ● ● 一般論に逃げた結果、主語デカ否定になって巻きこみ事故が起こる 例えば「文系だから数学できない」とか言わない ○ ○ ○ ● 「○○出身だから頭が悪い」とか言ったら大問題 ○ ● 文系学部出身だって賢くて勉強を続けてる人はたくさんいる ■ あなたが数学できないし学ぼうとしていないだけ 「文系だから英語できます」とかならいって良い 文系全体を巻きこんで毀損しない ■ ちなみに僕は文系学部です 差別とはそういうこと 属性ではなく振る舞いについて論じよう ○ 好ましい振る舞い・好ましくない振る舞い
属性あるあるネタはセーフな場合もあるが ● おじさんあるあるとかで笑いをとる ○ ● ネガティブすぎなければ 境界線が難しいし、高等話術だとは思う ○ ○ 不安なら避けた方が無難 結局ステレオタイプをネタにしているわけだし
他者や他の技術を否定しない ● ● ● 何かを否定することで自分の意見を正当化しない それも自信や表現力のなさの現れ 自信を持とう
虚勢を張らない ● 張らなくて良い ○ ○ ● 背伸びしすぎない 別にありのままで面白い 自信が無いとネタに逃げたくなる ○ ○ 耳目を引くような過激な発言は空虚 他人のネタで仮にウケを取っても嬉しくない → 発表が自分の「作品」になっているか
あなたの作品になっているか コードを書くように登壇資料を作る (Songmuの場合)
コードを書くように登壇資料を作る Songmuの場合 ● プレゼンテーションソフトは苦手・コードを書くのは得意 ○ ○ ● コードを書くのと同じようにテキストファイルをバージョン管理してビルドしたい それが自分らしいやり方 ワークフローも自分で作りたいし、OSSにできるものはする ○ これも自分らしい
Markdownからスライドをビルドする ● Obsidian ○ ○ ● k1LoW/deck ○ ○ ● MarkdownをGoogle Slideに変換 Google Slide上で画像位置などの調整 画像類はGyazo ○ ● 盛り込みたい内容をmdファイルにとにかく書き出す → アウトライン収束 Git管理 GyazoのURLを貼れば deckがスライド上に展開してくれるので便利 図は基本Mermaid ○ FigmaやCacooを使うことも
k1LoW/deck ● MarkdownをGoogle Slideに変換してくれるOSS ○ ○ ● 去年めっちゃコントリビュートした 元々MarkdownをHTMLスライドにする自作ツールを使っていた 合わせて読みたい: k1LoW/deckを急激に(100倍以上)高速化する方法
あなたの作品になっているか ● 「自分の作品だ」と実感している物に対するフィードバックが糧になるし 満足も得られる ○ ○ ○ ● 等身大の自分をさらけ出す事は怖いが 他者からのフィードバックが自己肯定感に繋がる 他人の褌は自分の糧にならない 一般論を語っても仕方がない
自己肯定感と自己評価
あなたも私も大したことないしスゴイ ● 僕だって自分は全然大したことないと思っている ○ ○ ● どこまで行っても人間は大したことがない ○ ○ ● → Songmuさんがそういうこと言うから余計問題では? → 違う! (と思う…) それを受け入れることが大事 無知の知 学べば学ぶほど、分からないことが増えて行く ○ あなたは自分を大したことないと思ってるかもしれないが、同じくらい僕も自分を大した ことないと思ってる
自己評価と自己肯定感 僕は自己評価がそこまで高くないが、自己肯定感はそこそこ高い ● 自己肯定感が高ければ、冷静に自己評価ができる ○ ● 低い自己評価も受容できる 自己肯定感が低い人は、低い自己評価に耐えられない ○ ○ 無理に自己評価を高く設定してしまいギャップに苦しむことも 虚勢を張ってしまう
コミュ二ティ登壇で自己肯定感上げてこ ● 周りからの信頼や肯定によって自己肯定感は高まっていく ○ ● 僕はコミュニティ登壇を通して自己肯定感が高められた部分もある 不特定多数からの承認よりも、質の高い称賛や肯定を大事にしよう ○ ○ 承認ジャンキーじゃなくてグルメになろう 自己肯定感の低さを不特定多数の承認で埋めようとしないように
Enjoy!
One More Thing 謙虚さの強要はクソ食らえ ● 自分も若いときは周りが見えておらず傲慢な部分も多かった ○ ○ ○ ● 謙虚でありたいと思う ○ ● でも、今の自分も未来の自分から見たら傲慢で不遜なんだと思う 僕の場合、謙虚であることにむしろインセンティブがある ○ ○ ● 無知だったし周囲の人間の価値が分からないことも多かった だから敬意を払えていなかった 多少は自然と敬意を払えるようになってきた 過激なことを言わずともアテンションを獲得できる だから謙虚さやリスペクトの強要はマウントになると自戒している なので過激な物言いもある程度受容したい ○ ただ、攻撃は絶対ダメ