【特典】ClaudeとGA4を連携させてデータ分析を自動化する方法

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December 02, 25

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Generative Ai Study Group Master

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1.

ClaudeとGA4を連携させたデータ分析自動化 第1部:準備編 - なぜこれが必要?連携の仕組みと必要なもの まず、なぜこれから行う設定が必要なのか、全体像を理解しておきましょう。 1-1. 連携の仕組み:AIとGA4をつなぐ「翻訳機」を準備する GA4のデータは、そのままではAIのClaudeが直接理解することができないため、「翻訳機」の役 割を果たすプログラム(Google Analytics MCP Server)を設置します。 このマニュアルで行う設定は、この「翻訳機」が安全にGA4のデータにアクセスし、Claudeと会話 できるようにするための準備作業です。 ●​ Google Analytics 4 (GA4): あなたが分析したいデータが保管されている場所。 ●​ Google Cloud Platform (GCP): GA4のデータに外部からアクセスするための「許可証」 を発行したり、安全な通信路を確保したりするためのインフラ。 ●​ Google Analytics MCP Server: GA4のデータをClaudeが理解できる言葉に翻訳してく れるサーバープログラム。 ●​ Node.js: 上記の「翻訳機」プログラムを、あなたのPC上で動かすための土台となるソフト ウェア。 1-2. 始める前に揃える3つのもの 設定をスムーズに進めるために、以下の3つが揃っていることを確認してください。 1.​ Googleアカウント: GCPやGA4にログインするために必須です 2.​ 分析したいGA4プロパティの管理者権限: GA4に外部からのアクセスを許可する設定を 行うために必要です。 3.​ Claudeのアカウント: 最終的にGA4と連携させるAIのアカウントです。デスクトップアプリ も利用します

2.

第2部:実践編 - 7つのステップで連携を完了させよう ここからは、実際に手を動かして設定を進めていきます。一つ一つの手順に「なぜこれを行うの か」という目的を記載しているので、確認しながら進めてください。 Step 1: Google Cloudプロジェクトの作成 目的: GA4データにアクセスするための「許可証」を発行したり管理したりするための、専用の「作 業部屋」をGoogle Cloud上に作成します。 1.​ Google Cloudの無料トライアルに登録​ 検索エンジンで「Google Cloud 無料」と検索し、公式サイトから無料トライアルに登録し ます。連絡先情報や支払い情報を登録しますが、無料枠を超えない限り課金されること はありません。 2.​ 新しいプロジェクトを作成​ 登録が完了したら、ダッシュボード画面上部のプロジェクト選択ボックスから「新しいプロ ジェクト」を作成します。プロジェクト名は「My-GA4-Analysis-{案件名やプロジェクト名}」な ど、ご自身で分かりやすい名前を付けてください。

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Step 2: Google Analytics Data APIの有効化 目的: 作成したプロジェクト(作業部屋)から、GA4のデータ保管庫へつながる「扉(API)」を開け て、データのやり取りができるようにします。 1.​ APIライブラリへ移動​ 左側のナビゲーションメニューから「APIとサービス」>「ライブラリ」を選択します。

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2.​ APIを検索して有効化​ APIライブラリの検索窓で「Google Analytics Data API」と入力して検索します。検索結果 から該当のAPIを選択し、「有効にする」ボタンをクリックしてください。 3番目のGoogle Analytics Data APIを選択してください

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Step 3: サービスアカウントの作成 目的: あなた自身のGoogleアカウントの代わりに、プログラムがGA4データにアクセスするため の「ロボット用アカウント」を作成します。これにより、個人のパスワードを使わずに安全な連携を 実現します。 1.​ サービスアカウント作成ページへ移動​ ナビゲーションメニューから「IAMと管理」>「サービスアカウント」を選択し、「+サービスア カウントを作成」をクリックします。

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2.​ サービスアカウントを作成​ 任意のサービスアカウント名(例: claude-ga4-connector)を入力し、「作成して続行」をク リックします。続く「ロールの付与」と「アクセスの許可」のステップは省略し、「完了」をク リックして作成を終えます

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※ロールを選択では、選択せず「続行をクリックしてください」

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※アクセス権をもつプリンシパル(省略可)でも項目への入力は不要です Step 4: 認証キー(JSONファイル)のダウンロード 目的: 作成したロボット用アカウントが本人であることを証明するための「秘密の鍵」をダウンロー ドします。このファイルは非常に重要なので、絶対に外部に漏洩しないよう厳重に管理してくださ い。 1.​ 鍵の作成を開始​ 作成したサービスアカウント一覧から、先ほど作成したアカウントの「メール」アドレス部分 をクリックします。次に、上部メニューから「キー」タブを選択し、「キーを追加」>「新しい鍵 を作成」と進みます

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2.​ JSONキーをダウンロード​ キーのタイプとして「JSON」(推奨)を選択し、「作成」をクリックします。すると、認証キー ファイルが自動的にダウンロードされます。PCのドキュメントフォルダなど、分かりやすい 場所に保存してください

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Step 5: GA4プロパティにアクセス権を付与 目的: 作成したロボット用アカウントに、あなたのGA4データを「閲覧する権限」を与えます。これ により、初めてプログラムがGA4データを読み取れるようになります。 1.​ サービスアカウントのメールアドレスをコピー​ Step 4でダウンロードしたJSONファイルをメモ帳などのテキストエディタで開きます。 "client_email": の行にあるメールアドレスをコピーしてください 2.​ GA4でユーザーを追加​ GA4の管理画面に移動し、「プロパティ」列の「プロパティのアクセス管理」を選択します。 右上の「+」ボタンから「ユーザーを追加」を選び、先ほどコピーしたメールアドレスを貼り 付けます。権限は「アナリスト」を選択して追加してください

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3.​ プロパティIDをコピー​ 後の設定で使うため、GA4管理画面の「プロパティの詳細」から「プロパティID」をコピーし ておきます。 Step 6: Node.jsのインストール 目的: GA4とClaudeをつなぐ「翻訳機(MCP Server)」プログラムを、あなたのPC上で動かすた めの土台となるソフトウェア(実行環境)をインストールします。 1.​ Node.jsをインストール​ Node.jsの公式サイトにアクセスし、「LTS」と書かれている推奨版をダウンロードします。 ダウンロードしたインストーラーを実行し、画面の指示に従ってインストールを完了させて ください。特別な設定変更は不要です。

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Step 7: Claude Desktopアプリの設定 目的: 最後の仕上げです。Claudeに「翻訳機はここにあります」「GA4にアクセスするための鍵と 住所(プロパティID)はこれです」と教えるための設定ファイルを作成します。 1.​ Claudeの設定ファイルを開く​ Claude Desktopアプリをインストール・起動し、メニューから「ファイル」>「設定」>「開発 者」タブと進み、「設定を編集」をクリックします。すると、設定ファイル claude_desktop_config.json が入ったフォルダが開くので、このファイルをテキストエディ タで開きます。

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2.​ テンプレートの3箇所を自身の情報に書き換える ▼テンプレート ーーーーーーーーーーー { "mcpServers": { "google-analytics": {

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[beta]
"command": "npx",
"args": [
"-y",
"mcp-server-google-analytics"
],
"env": {
"GOOGLE_CLIENT_EMAIL": "[email protected]",
"GOOGLE_PRIVATE_KEY": "-----BEGIN PRIVATE
KEY-----\\nYOUR_PRIVATE_KEY_HERE\\n-----END PRIVATE KEY-----",
"GA_PROPERTY_ID": "123456789"
}
}
}
}

ーーーーーーーーーーー
○​ GOOGLE_CLIENT_EMAIL: Step 5でコピーした、ロボット用アカウントのメール
アドレスに書き換えます。
○​ GOOGLE_PRIVATE_KEY: Step 4でダウンロードしたJSONファイルを開き、
"private_key": の行にある -----BEGIN PRIVATE KEY----- から -----END
PRIVATE KEY----- までの部分(\nという記号も含む)をコピーして貼り付けます。
○​ GA_PROPERTY_ID: Step 5の最後にコピーした、ご自身のGA4プロパティIDに
書き換えます。

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3.​ Claudeを完全に再起動する​ 設定ファイルを上書き保存したら、Claude Desktopアプリを再起動する 第3部:対話型でのデータ抽出業務の実施 お疲れ様でした!これで全ての設定は完了です。 3-1. 連携の確認 再度Claude Desktopを立ち上げ、「ファイル」>「設定」>「コネクタ」を確認してください。「 google-analytics」がローカルで追加されていれば設定は成功です!

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3-2. 基本的な質問をしてみる 早速、新しいチャットを開いて、日本語でGA4に関する質問をしてみましょう。 質問例:​ GA4データを分析し、月次のサマリーレポートを作成してください。 以下の点について分析をお願いします。 1. 各主要指標(セッション数、ユーザー数、エンゲージメント率、コンバージョン数など)の月次推 移 2. 前年同月比の成長率 3. 季節性のパターンやトレンドの特定 4. 異常値や急激な変化があった月の特定と、その要因の推測 5. 全体的なパフォーマンスに関する総括 6. 改善すべき指標の優先順位付け 分析結果は、表やグラフを使って分かりやすくまとめてください。 期間:過去12ヶ月

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※上記のようなレポートが自動で作成されます。 3-3. 実践的な分析プロンプト集 慣れてきたら、より具体的な指示を出して、深い分析を依頼してみましょう。 ●​ ウェブサイトの月次の全体傾向を把握したいとき:​ GA4データを分析し、過去12ヶ月のサマリーレポートを作成してください。主要指標(セッ ション数、ユーザー数、エンゲージメント率、コンバージョン数)の月次推移と前年同月 比、トレンドの分析を含めて、表やグラフで分かりやすくまとめてください。 ●​ コンバージョンに貢献している流入チャネルを知りたいとき:​ 過去3ヶ月のデータから、チャネル別のコンバージョン数とコンバージョン率を比較し、最 もコンバージョン価値の高いチャネルを特定してください。今後の予算配分の最適化につ いても提案してください。