固い文化の組織の中で、2年間で組織的に学習発信する文化を根付かせたアジャイルトランスフォーメーションの方法について

3.3K Views

May 11, 24

スライド概要

スクフェス新潟2024の登壇資料です。

profile-image

Insurtechラボで作成しているスライドです

シェア

またはPlayer版

埋め込む »CMSなどでJSが使えない場合

関連スライド

各ページのテキスト
1.

Scrum Fest Niigata 2024 固い文化の組織の中で、2年間で 組織的に学習/発信する文化を根付かせた アジャイルトランスフォーメーションの方法について ニッセイ情報テクノロジー株式会社 小泉 岳人 田島 直樹

2.

目次 1.はじめに 2.組織に学習の文化を根付かせるためには 3.実施施策 4.登壇/共同登壇のススメ 1

3.

はじめに 1.はじめに 2

4.

はじめに 2年前の組織での学習のイメージ 個人毎に孤独に学習、若手が教材をINPUTにスキル習得 ・資格習得 ・座学による個人学習 →やる人はやるけど・・・ 3

5.

はじめに 現在 創発によるまなび。OUTPUTしながら組織/メンバーが変容 勉強会、OSTの 定常実施 Techブログ 年間100記事 社外登壇 毎月1件以上 4

6.

はじめに 本日のラーニングアウトカム ・組織での学習が十分でないと感じている方が、 個人/チームとして明日から進められる方法が分かる
 ・学習や発信する事について、 「怖く大変な事→ポジティブで楽しい事」に感じられる 5

7.

はじめに 小泉 岳人 (@koitake_) ニッセイ情報テクノロジー株式会社 入社20年目 趣味:コントラバス 「新潟に来るのは初めてで、ワクワクしています」 田島 直樹(@tash_ok) ニッセイ情報テクノロジー株式会社 入社4年目 趣味:声優、youtube 「初登壇でド緊張しています」 6

8.

はじめに 絶賛、採用募集中!!! 7

9.

はじめに 2年間の年表概要 8

10.

はじめに 2年間のチームメンバーの学習の盛り上がり 9

11.

はじめに 田島さんの一言 メンバーが普通に外部の記事を共有し、「いい ね」や「返信」があること自体がスゴイ(以前の 組織ではそういう文化はなかった) 社員/パートナー問わず意見を出せる所が良いし、 興味分野がそれぞれ違っていて、個性を感じる 10

12.

組織に学習の文化を根付かせるためには 2.組織に学習の文化を根付かせるためには 11

13.

組織に学習の文化を根付かせるためには 学習する文化へ、組織変容に向けた壁 1.環境がなく、具体的なやり方が分からない 2.前例がなくどう許可を取って良いか分からない 3.文化がなく、学習=面倒くさいとなってしまう 12

14.

組織に学習の文化を根付かせるためには 1.環境がなく、具体的なやり方が分からない →自社以外の周りを眺めてみよう!! Xのコメント コミュニティ参加 書籍/動画 13

15.

組織に学習の文化を根付かせるためには 2.前例がなくどう許可を取って良いか分からない →小さい単位から実際にやってみて許可を取ろう 1人から出来る所、 小さい単位から始めてみる 14

16.

組織に学習の文化を根付かせるためには 3.文化がなく、学習=面倒くさいとなってしまう 今まで これから 個人で学習 チームで創発 若手のスキル習得 全員が変容 面倒くさい・大変 楽しい 15

17.

組織に学習の文化を根付かせるためには 学習する文化へ、組織変容に向けた壁に対して 「外に目を向ける」 「許可を求めるな 謝罪せよ」 byグレース・ホッパーさん (COBOLを作ったプログラミングの女王)   「自分が楽しむ」 16

18.

実施施策 3.実施施策 17

19.

実施施策 1.チームTechブログ 2.オープンなチャット文化 3.社内イベント/社外コミュニティー 18

20.

実施施策 1.チームTechブログ(やったこと) ・有志のページとして立ち上げ ・メンバーが学んだことを発信 (OSTでフィードバック) ・3ヵ月毎にアドベントカレンダー企画 (リレーブログ)、独自アプリも作成 チームメンバーが、もっと社外発信を 身近にできないか??? 19

21.

実施施策 1.チームTechブログ(うまくいった事/いかなかった事) うまくいった事 100件 /年 ペ ース で 記 事 個人で学習 が量産 いかなかった事 きっかけでブログやHP 作成を始める人も 社内で良い企画と表彰さ れる! 社内ではなかなか認 知されない メンバーの偏り チームで創発 爆発的な盛り上がりがあったわけではない が、発信環境を身近にできた 20

22.

実施施策 田島さんの一言コーナー ・保険/金融系は外に発信しないイメージがあったの で、驚いた ・みんなが見てくれることで、その内容を自分達に 還元していこうという意識が芽生えている人が多い (例:ブログ載せるからもうちょっとまとめよう) 21

23.

実施施策 2.オープンなチャット文化(やったこと) ・分報(#times)を任意で作成 ・コメントしてくれるGPTボットを作成 Slackが盛り上がらない。必要情報は やりとりするが、創発が産まれづらい 22

24.

実施施策 2.オープンなチャット文化(やったこと) 分報に対してコメントしてくれるGPT (天使らっこ/悪魔らっこ) 受講前報告書を書かないと。。。 受講前報告書を書かなきゃいけないんですね。頑張って書き ましょう、チーム全員で応援してますらっこ! メンバー 報告書なんて書かなくてもいいじゃないらっこ! その時間で 何か楽しいことを探す方がずっといいと思うよらっこ! らっこブームにより他にもツールが氾濫(クイズらっこ、要約ラッコなど) 23

25.

実施施策 2.オープンなチャット文化 (うまく行った事/いかなかった事) うまくいった事 各自が技術ブログ等を紹 個人で学習 介。メンバーが反応 遊び心があるSlack いかなかった事 まだ、盛り上がりが少ない チームで創発 という議論はある チャットでの創発は まだまだ 「オープンに」や「遊び心を持って」とい う文化には徐々に変化していった? 24

26.

実施施策 田島さんの一言コーナー ・出来るだけオープンな所で話そうという意識が良い ・分報の使い方は人それぞれで勉強になった (twitter感覚の人、備忘録として使う人) ・ラッコのいるslackは勝手に賑やかになって楽しい 25

27.

実施施策 3.社内イベント/社外コミュニティ(やったこと)     ・週次での勉強会やOST実施 ※ Open Space Technology 参考資料参照 ・個別声かけして社外イベント参加を勧奨 ・社外への共同登壇 社内外で創発の機会を増やしたい!! 26

28.

実施施策 3.社内イベント/社外コミュニティ (うまくいった事/いかなかった事) うまくいった事 いかなかった事 勉強会回数も100回以上 個人で学習 となり、継続実施中 参加者はそんなに多くない チームで創発 (概ね一桁台) RSGTに 全 員 で 参 加 して み た 継続的にコミュニティ参加 する人は限定的 普段の会話での用語や事例 が変わってきた 日頃の会話でのコンテキスト共有がやすく なってきた 27

29.

実施施策 田島さんの一言コーナー ・社外でスクラムがこんなに盛り上がってることを 知らなかったのでRSGTに参加して衝撃を受けた ※自社の中で閉じこもっていたので、びっくりした ・勉強会は、皆で議論して知識を高めていこうと いうのが良い(講師が教えるという形でない) OSTは、自分のチームしかいない時は寂しい 28

30.

実施施策 SECIモデル 個人が蓄積した知識や経験を組織で形式知化し、 新たな発見を得るための知識創造プロセス 暗黙知 暗 黙 知 暗 黙 知 創発場 共同化 内面化 暗黙知 表出化 対話場 連結化 システム 実践場 形式知 形 式 知 形 式 知 形式知 29

31.

実施施策 SECIモデル 個人が蓄積した知識や経験を組織で形式知化し、 新たな発見を得るための知識創造プロセス 暗黙知 暗 黙 知 創発場 暗黙知 共同化 表出化 暗 ・RSGT全員参加 黙 ・勉強会/OST 内面化 知 ・共同登壇 ・分報発信 ・ブログ発信 連結化 ・登壇 実践場 対話場 システム 形 式 知 形 式 知 SECIモデルのはじめの「共同化」(と表出化)をスコープに進めた 30

32.

登壇/共同登壇のススメ 4.登壇/共同登壇のススメ 31

33.

登壇/共同登壇のススメ OUTPUTはどれも価値が高い一方、登壇は難易度が高い 難易度 1.X等のいいね 2.参加するだけでOUTPUT 3.参加したコミュニティで発言する 4.X等でのリポストやコメント 5.ブログ等の感想記事 6.登壇 32

34.

登壇/共同登壇のススメ 昨年のスクフェス(大阪)から今までの採択状況 2023.7 2023.8 2023.9 2023.9 2023.11 2023.11 2024.1 2024.2 2024.3 2024.4 スクフェス(大阪) スクフェス(仙台) スクフェス(大阪) XP祭り AgileJapan2023 PMCONF2023 RSGT2024 デブサミ2024 スクフェス(福岡) ふりかえりカンファレンス 採用 採用 採用 採用 採用 不採用 不採用 採用 採用 不採用 中 間 管 理 職 の お っ さ ん が DX組織を作る辞令を受けてどう学んだか? 「ちょっと何言っているかわかんない」と共にした1年間 組織アジャイル 機能しない組織バックログが機能するようになるまで チームに協働の意識を芽吹かせる合宿のススメ Pair Production ウォーターフォール開発の中でアジャイル組織運営を広げていく 企業の共創によるビジョンデザインアプローチの検討 楽しく勉強会ができる組織へ(チーム勉強会に挫けた人にお勧めのスクラ ムガイド勉強会) チーム協働を加速させる SlackでのAIチャット運営(いたずらっこ)の進 化の軌跡 楽しく勉強会ができる組織へ(チーム勉強会に挫けた人にお勧めのスクラ ムガイド勉強会) 組織解散、次に繋げるために30人で1日かけた2年間分の大ふりかえり 大会 33

35.

登壇/共同登壇のススメ 登壇に向けてのヒント 1.登壇をプロダクトのように扱う キャンバスを作成する 2.ユーザーヒアリングをしよう 3.コミュニティでワイワイ話す 34

36.

登壇/共同登壇のススメ 1.登壇をプロダクトのように扱う&キャンバスを作る 仮説キャンバス:リーンキャンバスを元にして市谷聡啓氏によって 作成されたキャンバス。目的/ビジョン等があり自分の想いを乗せやすい 参照元:正しいものを正しくつくる プロダク トをつくるとはどういうことなのか、あるいは アジャイルのその先について(市谷聡啓) 35

37.

登壇/共同登壇のススメ 1.登壇をプロダクトのように扱う&キャンバスを作る 登壇者 スクフェス新潟参加者 36

38.

登壇/共同登壇のススメ 2.ユーザーヒアリングをしよう ・ユーザーが、どんな事を 悩んでいるか確認しよう ・過去の自分は間違いなく ユーザーだが、自分以外 に、他の人の課題をきける と大きなヒントになる (OSTや懇親会は一番の情 報取得の機会) 登壇者 スクフェス新潟参加者 37

39.

登壇/共同登壇のススメ 3.コミュニティでワイワイ話す コミュニティで相談したり過去の発表を見る中で湧き上 がってくる想いがある。(内容をブログにしたためてお くと、プロポーザル作りやすい) 登壇予定なくても、これに参加 登壇予定なくても、これを見る 38

40.

登壇/共同登壇のススメ 登壇に向けてのヒント(まとめ) キャンバス作成に関しては、複数メンバーの視点を入れると良くなりま す。社内メンバーや社外コミュニティの力を借りましょう。 また、共同登壇は異なった視点が必ず入るため、おすすめです。 (確実に良い創発場になる!!!) 39

41.

登壇/共同登壇のススメ 共同登壇(初登壇)での感想 ・自分一人だと登壇のハードルはとても高いと感じてい ましたが、社内で積極的に登壇している人が「一緒にや ろうと声をかけてくれる」環境がとても嬉しい ・RSGT現地参加して、世界が変わった感があるし、今 回初登壇してまた世界が変わった。 40

42.

登壇/共同登壇のススメ おわりに (参考動画/文献) この資料を作成する上で、参考にした資料(リンク)となります。 : を 0% し !! で 単に実践できる 教 ます G 0 3 ) htt s://www. t .c m/watch?v N 2x xcDhM ⇒OSTの説明動画 動画: なたすごい人、 ふ 人 を乗り る! 験をプロポーザ にしてみよ ( クフェ 新潟 0 3 ことね ) htt s://www. t .c m/watch?v h7GDP50H ⇒プロポーザルを出す意 や チベーシ ンに繋 る動画 動画: クラムを ケー するとはど い ことか? G 0 田騎郎 ) htt s://www. t .c m/watch?v E XN738 ⇒ スクラムにおい の組織学習の重要性を感じること できる 動画:想像力(エンジニア力)( クフェ 福岡 0 4 中條 臣) 動画 般公開準備中 ⇒ 発信の大事さを感じら る 書籍:正しい を正しく くる プロダクトを くるとはど い ことな か、 るいはアジャ そ 先に いて (市谷 啓 ) htt s://amzn.t /4d cR 8 ⇒ 仮説キャンバスについ の理解 深まる ロ :自分 プロポーザ を書く に意 していること~ 0 3年ver~ htt s://aki-m.hat nadiar .c m/ ntr /2023/10/1 /232819 ⇒プロポーザルを書く上でのエクストリームなコツ わかる ロ : いプロダクト作り ため 組織育 (理 &実践編) 健全なコードは健全な組織、健全なチームから (Z E ) htt s:// l g.z .t ls/ ntr /2024/02/25/213000 ⇒デブ ミ2024の 演内 。組織開発に関し のTi sや発信の重要性 分かる ロ :我々 ec ロ In ur ec 研究 ) htt s://www.ins rt chla .n t ⇒ 際に運用し いるブログ 動画 OST p 12 楽 you ube もう o 私 you ube ス ス p you ube も簡 = 「あ p 誰 b つうの o tips y 」 o 越え T2 2 経 う =qp - う ス 味 (RS T2 21 原 2 2 p グ u グ p が が y 時 o e のT u oo e 識 2 y の oe う う の あ イルの て 良 b o つ ル e p さん 元 o が p ブ つ o グ ョ 2 れ もの ブ モ 2 て 一 ブ ス さん 6U ス 松原秀一さん ル VI う ス 。(RS Y =b ル え の グ( 成 e b e t h 聡 さん が 6 が 論 」 サ s つ 2 y hブ の 講 容 て p O さん が 所 実 て 41