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June 03, 21
スライド概要
Bonfire Data Analyst #4 「行動変容のための可視化」での登壇発表内容です。
イベントページ URL は こちらです。
https://yj-meetup.connpass.com/event/211145/
Bonfire Data Analyst は データアナリストが、日頃のデータ分析について情報共有する会です。
データ分析を行なう上での課題は多岐にわたっています。 データ分析のスキルセットや組織、他業種のメンバーとのコミュニケーションなどなど。
各自が抱えている課題や、環境とどう向き合っているか、そのときの課題や取り組みについて共有することで、新しい知見、発見を得る・データアナリストの輪を広げることができる場を目指しています。
2023年10月からSpeaker Deckに移行しました。最新情報はこちらをご覧ください。 https://speakerdeck.com/lycorptech_jp
サマリー ⾃⼰紹介 311施策全体の中での役割 企画・制作のプロセス 結果・振り返り まとめ 2
⾃⼰紹介 3
⾃⼰紹介 ‒ 担当とミッション 【担当】 グラフィックプロジェクトPM 【ミッション】 グラフィックを中⼼としたビジュアルの⼒ で「ムズカシイ」を「⾒てすぐ分かる」に 4
⾃⼰紹介 ‒ 経歴 主に企画・ディレクション職として 働いているNonエンジニア/Nonアナリストです 広告コンテンツ企画 タイアップコンテンツや協賛型特集の企画・ディレ メディアプロダクト企画 トップページやニュースのプロダクト企画・ディレ ★メディアコンテンツ企画 オリジナルコンテンツの企画・ディレ 5
⾃⼰紹介 ‒ グラフィックPJの活動 ユーザーにわかりやすい価値を届ける 数値データを可視化してグラフィック制作することも多数。 6
⾃⼰紹介 ‒ 311企画 今年3⽉に「東⽇本⼤震災から10年⽬の歩みと未来」 をリリースしました。 今⽇はこちらのコンテンツについて、お話します。 7
311施策全体の中での役割 8
311施策全体の中での役割 ‒ 概略 9
311施策全体の中での役割 ‒ 全体構成 東⽇本⼤震災10年企画 のりこえるチカラ 知るは、 チカラになる #あれから私は #これから私は 【図解】東⽇本⼤震災 から10年の歩みと未来 寄付は、チカラになる 防災は、チカラになる 買うは、チカラになる 検索は、チカラになる 10
311施策全体の中での役割 ‒ 知るは、チカラになる 知るは、チカラになる #あれから私は #これから私は 【⼈】にフォーカス 東⽇本⼤震災から10年の歩みと未来 【社会・事象】を可視化 ✕ ⼈ ※写真はダミーです 社会 や 事象 11
企画・制作のプロセス 12
企画・制作のプロセス 理解 探索 デザイン 主にこの2つについて説明 改善 次章にて 13
探索編 14
企画・制作のプロセス ‒ 探索(ゴールの確認) 関係者でキックオフ。 コンセプト、ターゲット、ユーザーゴールを確認 企画コンセプト 『⾒てこなかった』『⾒えてなかった』 10年間の事実を 『⾒える』『分かる』に ターゲット 震災当時から数年は関⼼度が⾼かったが 今はそれほどでもなく普通に暮らしている⼈ ユーザーゴール 10年間に起っていた事実を知り 今⼀度考え、⾏動するきっかけとなる 被災地には暮らしていない⼈たち 15
企画・制作のプロセス ‒ 探索(情報収集) 『⾒てこなかった』『⾒えてなかった』10年間の事実を 『⾒える』『分かる』にするには? 東京・紀尾井町メンバー あまり⾒えてない⼈ 宮城・⽯巻オフィスメンバー よく⾒えている⼈ まずは紀尾井町のメンバーが⾒えているようにする 16
企画・制作のプロセス ‒ 探索(情報収集) 紀尾井町メンバーと⽯巻オフィスメンバーで ユーザーに伝えたい(可視化したい)ことをブレスト 地震 津波 エネルギー 防潮堤 仮設住宅 南海トラフ これが⾝近で 起こったら? ⼈⼝ 本当に怖い! 税⾦ 17
企画・制作のプロセス ‒ 探索(ユーザーゴール) ユーザーゴールをさらにブレイクダウンし、解像度をあげることに 何を伝えるのか ユーザーにどうなってもらいたいか (感じてほしいか、⾏動してほしいか) ⽇本は災害⼤国。災害とどう暮らしていくか 危機意識を⾼め、⾃分のこととして捉える 事実から⾒える課題提起 もう⼀度災害が⾝近なものであることを 再認識 【過去】起こった事象をリマインド 【現在】復興の現実、311後の地震 【未来】同等またそれ以上の災害は起こりうる ・危機意識を⾼める、喚起する ・作りたい未来を考えるきっかけに ・⾃分に降り掛かってきたらを想像させる。 【⾏動変容】★ ・話題にする(ざわつかせる) 18
デザイン編 19
企画・制作のプロセス ‒ デザイン(テーマ・ストーリー) コンテンツのテーマとストーリーを設計 【伝えたいこと】⽇本は災害⼤国で⼤⼩常に地震発⽣。⾝近で起こりうる。 全体 過去(2011年) 震災 原発 ⽀援 復興 避難 2011/3/11 14:46 東⽇本⼤震災発災 2011/3/11 16:36 原発緊急事態宣⾔ 2011/5/5 ごろ ボランティアピーク 2011/12/2 復興財源確保法施⾏ 2011/12/15 発災後、初の年末 現在(2012〜2020年) 未来 防災 予測 2016/4/14 熊本地震 2018/6/18 ⼤阪府北部地震 2018/9/3 北海道胆振東部地震 20XX年 南海トラフ・⾸都直下型 20
企画・制作のプロセス ‒ デザイン(⾻⼦) ⾻⼦は「地震の可視化→テーマ導⼊→解説図説」×7テーマ 地震の可視化 テーマ導⼊ 解説 地震の発⽣を モーショングラフィックで表現 写真とテキストで テーマの導⼊を⾏う より詳細のファクトを 図解を⽤いて説明 これを7テーマ分時系列で並べる 21
企画・制作のプロセス ‒ デザイン(データ収集①) 地震のデータはアメリカ地質調査所のデータを活⽤ 22
企画・制作のプロセス ‒ デザイン(データ収集②) 導⼊の写真は主に東北地⽅整備局(国⼟交通省)の「震災伝承館」 23
企画・制作のプロセス ‒ デザイン(データ収集③) 図解の元になるデータはテーマ・伝えたいことに沿って調査→収集 24
企画・制作のプロセス ‒ デザイン(内容磨き込み) データ収集してみて、良いデータが集まらない場合は ストーリーを微調整 ストーリー 設計 データ収集 25
企画・制作のプロセス ‒ デザイン(こだわりポイント) ビジュアルでわかりやすくすることを追求 ⽐較できるようグラフで 防潮堤と⼈物の⽐較 26
企画・制作のプロセス ‒ デザイン(UI) コンテンツに集中してもらうため、 不要なナビやフッタはできるだけ排除 27
結果・振り返り 28
結果・振り返り ‒ 定量 ユーザーが⾏動に⾄る中間KPIとして、 グラフィックがどれだけ⾒られたか?を計測 ページ閲覧 (PV) グラフィック の Viewable imps 29
結果・振り返り ‒ 定性 コンテンツを最後まで⾒た⼈は、SNS上でも投稿。 30
結果・振り返り ‒ 気づき ⻑いコンテンツだが、 最後まで⾒てくれた⼈は良質コンテンツとして拡散 ユーザー⾏動を促すちょうどよい量と⾒せ⽅を いろんな仮説を⽴てて検証したい 31
まとめ 32
まとめ 探索 取り扱う事象に詳しい⼈を企画(探索)の初期に巻き込む。 ⼀緒に創っていくことでデータに熱量が加わる。 デザイン ストーリー設計とデータ収集の⾏きつ戻りつはヘビー。 早めにテーマを絞る&収集したデータを切り捨てる勇気を。 改善 探索時のゴール設定の解像度が⾼いほど検証がしやすくなる。 定量・定性両⾯から検証し改善ポイントを探る。 データというファクトを ユーザーが気持ちよく摂取できるコンテンツを これからも作っていきたいと思います。 33
【図解】東⽇本⼤震災から10年の歩みと未来 https://issue.yahoo.co.jp/311_10years/ 34