テックブログを読む会〜 ITエンジニア界隈に馴染みのない技術広報係に界隈の空気感を体得してもらうために〜

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August 24, 24

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2024-08-24(土) にスクラムフェス仙台 2024 で話したスポンサーセッションの資料.
https://www.scrumfestsendai.org/

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関連スライド

各ページのテキスト
1.

テックブログを読む会 ITエンジニア界隈に馴染みのない技術広報係に 界隈の空気感を体得してもらうために サイボウズ株式会社 開発本部 組織支援部 People Experience チーム Developer Concourse Unit 西原 翔太(@tomio2480) #scrumsendai 2024/08/23 (金)

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盛会を祈り続けるサイボウズ [PR] ▌最高の仙台にしような ▌といいつつ…… 会社の紹介を少しだけさせてください

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スクラムマスターの実際を知る「ブログリレー企画」! ▌https://blog.cybozu.io/entry/2024/04/17/080000

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シニアスクラムマスター キャリア採用 募集中です! ▌募集要項 ◼ https://cybozu.co.jp/recruit/entry/career/senior-scrummaster.html ▌組織のチームワークを最大化するためにスクラムマスター職能を作りました ◼ https://blog.cybozu.io/entry/2023/02/14/095258 ▌エンジニア採用 - 会社紹介 ◼ https://speakerdeck.com/cybozuinsideout/cybozuengineer-recruit

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サイボウズの技術情報は Cybozu Tech で ▌https://tech.cybozu.io/

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$ whoami ▌Shota Nishihara @tomio2480 今回の移動は旭川→札幌→ 仙台→東京→旭川の 北日本縦断プランだよ ▌サイボウズ株式会社 開発本部 People Experience チーム ◼ 高校教諭(電)→セキュリティ人材育成→現職+専門学校講師(AI:Python基礎)→今 ◼ 開発本部,運用本部,サイボウズ・ラボの人の発信,IT コミュニティ出没 ◼ 流氷交差点よろしく https://soundcloud.com/cybozutech/sets/drifticecrossing ◼ 情報処理学会 会誌編集委員 https://www.ipsj.or.jp/magazine/magazine.html ▌北海道旭川市からフルリモート ◼ ゆるい勉強会(旭川),FuraIT(富良野),Co-KoNPILe(小平) に大体いる

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地方異常IT勉強会に住んでいます 例) ▌1 週間 2,700 km 移動 5 連続勉強会 ▌小金井公園青空もくもく会 ▌スターリンク持参大雪山登山 ▌函館路面電車貸切LT大会(これはただの参加者) ▌#雪原駆動開発 ◼ 冬も美瑛で合宿やりましょうね

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TechRAMEN 2024 Conference というのをやりました ▌旭川で開催 #techramen24conf ◼ ゲスト : t_wada さん,tokibito さん ◼ 現地参加 113 名,懇親会 95 名 ◼ 応援団 113 口(個人99口+2社14口) ◼ https://techramenconf.net/ ▌上川・留萌・宗谷・空知・オホーツク地域に着目 ▌なんか来年もやる気になっているのでやります

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仙台も楽しみ!

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ということで

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テックブログを読む会 ITエンジニア界隈に馴染みのない技術広報係に 界隈の空気感を体得してもらうために サイボウズ株式会社 開発本部 組織支援部 People Experience チーム Developer Concourse Unit 西原 翔太(@tomio2480) #scrumsendai 2024/08/23 (金)

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はじめに

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スポンサーだからこそカテゴリーに沿っていこう!!!! ▌ぼくは 「Learn and Grow by Team:チームの学びと成長」 でいきます!

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テックブログを読む会とは ▌30 分の中でブログを読んで感想書いて感想戦する取り組み ◼ note 記事にまとめてあります ◼ https://note.com/tomio2480/n/nf909bb77b4b7 ◼ 一年間継続したレポートはスライドで公開しました ◼ https://www.docswell.com/s/tomio2480/51J367blogreading-first-anniversary ▌自分以外が主催した事例(OSSTech 森本さんによるもの) ◼ チームで「テックブログを読む会」を始めました https://blog.osstech.co.jp/posts/2024/02/techblog-reading/

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PHPカンファレンス香川2024 でワークショップを開催 ▌説明込みの 60 分枠で社外のみなさんにも体験してもらいました ◼ https://note.com/tomio2480/n/nc123f76714c1?magazine_key =m000a1ff77a6b ▌当日は IT エンジニア以外も参加 ◼ 同じ記事でも着眼点が異なりおもろい ◼ 学生からみた技術,社会人からみた技術 ◼ 経営からみた記事,エンジニアからみた記事

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どうやるか – ツール ▌ブログをどこから見つけてくるか 例えば論文集など 読む対象の集まりを変えれば 同じやり方で別の何かを 読む時間にすることも可 ◼ 元々集めてくれているところを提示 ◼ https://yamadashy.github.io/tech-blog-rss-feed/ ◼ https://hatena.blog/dev ◼ https://techplay.jp/blog ◼ 上記以外から,自分で勝手に見つけてきて読みたいと思ったものを読んでいい ▌感想をどう共有するか ◼ 社内 : kintone,社外 : HackMD

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どうやるか – 時間割 ▌00:00 集合 – 読むブログを探して,読む(何本でも OK) ▌00:08 読んだブログの感想を一行以上で書き始める(短くても長くても OK) ▌00:12 感想が書かれた記事を上から順に画面共有で選んだ人が口頭紹介 ▌00:30 中締め,残りたい人は勝手に残って雑談してもよい 今のところ機械的なタイマーは使わず,状況に応じてリードする人が声かけしている.

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なぜやるか,何を解決するのか

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技術広報メンバーを育成する観点 ▌IT エンジニア界隈の中で情報発信するあるべき振る舞いが身についているか ◼ 良し悪しはさておき “よそ者” のムーブをしているうちは届けたいものも届かない ▌会社で取り入れている技術分野や取り組みの流行りを追いかけられているか ◼ 詳しい理解はさておき,よく聞く単語だとか興味ある人多いなとかを知ってほしい ▌作業レベルのタスクが多く,じっくり腰を据えて学習することの優先度が低い ◼ エンジニアスキルで給料をもらっているわけではないが,知識としては入れてほしい IT エンジニアと会話できるだけの情報を持っているか?(現在の流行や単語レベルの知識)

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テックブログ的観点 ▌企業のテックブログとして位置付けられているブログとしてよい状態か ◼ 自社基準というよりかは,他社の様子を見て内省できているかどうかという観点 ▌記事こそ出ているが,読みやすい状態は維持されているか ◼ ヘッダー,サイドバー,フッターからも適切に情報提供がなされているかという観点 ▌より読みやすい状態に改善を進められているか ◼ 定石を守りつつ,新しい流れとよさを取り入れられているかという観点 総じて,今の時代に置いて行かれてないか?ということを把握したい

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一気に解決できる仕組みじゃないか? ▌IT エンジニア界隈から出てくるアウトプットに向き合うことのお得さ ◼ 技術情報などを手っ取り早く読み,知ることができる ◼ 定期観測により流行り廃りなどを把握できる ◼ (読むメンバーに IT エンジニアがいれば)理解度の確認や説明が受けられる ▌30 分だけ,しかも事前準備なしで,その場でやればいい楽さ ◼ 他の仕事を圧迫するのはこの時間だけ ◼ 出られなかったとしても,追いつく必要もないので,ダメージがほぼゼロ

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効果について

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元々期待していた効果 ▌他社や他者の取り組みを定期的に仕入れられる ◼ 頻出単語や流行りもこれで把握できる ◼ さらに,得た知識から自分たち独自の取り組みを考えられる ▌テックブログと SNS への露出の空気感を掴める ▌読みやすいブログ(デザイン,本文)や見たくなるリンクは何なのか体感できる ▌“わかっている人” の読み方や解釈を見聞きして知ることができる → 情報の獲得と業界の空気感の体得における習慣化は,期待どおり効果が出た.

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やってみて気づいた効果 ▌感想を書き,話すことから読み書きの基礎能力が鍛えられた ▌読んだブログが話のネタになり,雑談等から得られる情報が増えた ▌会に参加できなくても非同期で感想を書く人が現れた ◼ 習慣として根付かせることに成功した ◼ 他の人の感想文に対して,チャット的にコメントを残して交流する場面も見られた ▌よく見る単語を突破口に,専門用語アレルギーみたいなのが薄まった

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まとめ

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直接師範しない方法も選択肢として持つとよい ▌教える側,教わる側という垣根のない学びの空間の魅力 ◼ 師弟関係の方が効く状況や学習対象もあるはずなので,適切に選ぶ ◼ 習慣に効くやり方なので,途中欠席が挟まっても何の問題もなく戻って来れる ▌直接知識を入れ込むわけにもいかないときに有効か ◼ あなたわかってないよ,これを勉強してね,と向き合うまでもないときに活躍しそう ◼ 相手に察する能力がないと効果が薄いのでは?という疑問もあるが…… ◼ 現代の入試や就活の婉曲的な評価をもとに改善してきた人類には優しいのかも ◼ 直接的な評価を当てられると心が折れてしまう人と学ぶ方法としてはだいぶソフトなはず 誰もがつらくならない学びの環境を仕組みから整えていこうの気持ちですね

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テックブログを読む会 ITエンジニア界隈に馴染みのない技術広報係に 界隈の空気感を体得してもらうために サイボウズ株式会社 開発本部 組織支援部 People Experience チーム Developer Concourse Unit 西原 翔太(@tomio2480) #scrumsendai 2024/08/23 (金)