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December 29, 23
スライド概要
いよいよ、もうすぐ新しい年2024年を迎えます、僕は、今年末までに到達した「生きるについての僕の理解」を117枚のスライドにしてみました。僕の話を前に聞いたことがある人は、重複する部分がありますが、僕は少しでも理解を深めたいと日に日に努力しています。このスライドには、音声はありませんが十分に理解していただけると思います。
僭越ではありますが、明日に向かって皆さまとその内容を共有したく、ここに公開し、僕としてはこれを土台に、今後さらに理解を深めたく努力したいと考えています。
(市民活動家、都市デザインナー、建築家) 2024年1月1日(月曜日)
「人新世」とは何か・・・? 人間の活動が、1950年頃から さらに活発になり、 人間が捨てたゴミが、海底を含めて 新たな地層を形成するということから、 「人新世」と呼ばれる。 いずれにせよ、何を大切に思うかという 「価値の大転換 」が求められている。
自分に素直になること、 自分の中の「自然」に沿って生きること 1):地球環境はますます危機に瀕し、また人間相互の格差も拡大して、 生きることがさらに難しい時代に突入する。 2):特定な専門家として生きるのではなく、人間として生きよ。 3):自分の生活は、広く社会とつながっていることを自覚し、 社会の動きをよく理解し、その活動に参加しよう・ 4):誰でもが今、未来に向かっての「創造力」が求められる中で、 自分に「嘘」をつかず、脳細胞の伝播力を高めることによって、その創造能力を倍増せよ。 5):生きるとは可能な限り、その土地の自然エネルギーに沿って生きることで 他人と比較し、決して偉くなることではない
この世において、僕は女房をはじめとして、 たくさんの友人がいるが、ミミズとはさして親 しい関係ではない。しかし、ミミズは生きも のとして枯れ葉などを分解して土壌をつくり、 その土壌によって生育した樹木が炭酸ガス を酸素に変え、その酸素を吸って僕は生き ているので、ミミズは僕のかけがいのない 友人である。このように物理的環境と社会 的環境は深く結びつき、地球環境破壊とい う物理的環境の破壊には、社会的環境であ る南北問題の解決が必要なのである。 われわれが生きる 二つの環境 社会的環境 自然科学 物理的環境 (意識の世界) 社会科学 社会的環境 物理的環境
沖縄 北朝鮮、 北方領土、竹島、南沙諸島 現代の危機、その(1) 社会的環境の破壊 過去の怨念に基づく戦争、紛争 :南北問題・・・ パレスチナの悲劇 ウクライナ戦争
物理的環境 社会的環境 仮説: 心 地球 (意識の世界)
・・・僕のこれまで:86年 1963 25歳 建ア 築フ 科リ 講カ 師・ ガ とー しナ ての 働国 く立 大 学 30 1970 1979 33 42 32 計ハ 画ー 、ヴ 都ァ 市 デト ザ大 イ学 ン院 をで 学都 ぶ市 ― 東広 京島 芸・ 料 術 亭 旅 大 館 学「 石 ・ 建亭 築」 の 科共 卒同 設 計 1968 28 国際協力 都市デザイン 建築/教育/アフリカ ボ ス ト ン 市 役 所 で 働 く 横 浜 市 役 所 で 働 く 2001 1982 45 国 連 の ス ラ ム 担 当 課 長 に な る 建築(落日荘) 2023 64 +( 国 市日 際 本 民国協 フ際力 ォ N ーボG ララO ムンを 2テ作 0ィる 0ア 1セ )ン タ 86 自 宅 「 落 日 荘 」 を セ ル フ ビ ル ド
僕の人生は、 大学2年生、1960年、 日米安全保障条約 に対する反対闘争に始まる。
大学を卒業してすぐ、同級生の山田壮彦氏との共同設計 広島県、宮島対岸の料亭旅館「石亭」
移送された奴隷 西暦1500~1900 ガーナ初代大統領: クワメ・ヌクルマ氏 500万人・・・2000万人? 社会の矛盾を知る: 27歳の時、東京・赤坂にあったガーナ大使館を訪ねて 「あなたの国で働きたいのですが・・・」と申し出て、ガーナ国立大学の建築科専任講師となり、 「奴隷制」そして「植民地支配」がどれほど悲しい歴史であったかを知る。
31歳でアメリカに行き、ハーバート大学では、「感性」ではなく「論理」を学ぶ。 ボストン市開発局で、ボストン中心市街地再開発計画に参加 ハーバート大学の設計審査風景 ボストン市庁舎 ボストン中心市街地再開発計画
33歳の時、「地域自治」を主張する飛鳥田一雄市政にあこがれて市役所職員となり 横浜市役所前の「くすのき広場」を設計 僕は最初、都市を良くしようと「都市」を信じ、都市改善に努力した。
港北ニュータウン センター地区 設計
ケニア・ナイロビのスラム 42歳の時、国連職員になる 農村から都市への入り口・・・「スラム」
1980年、43歳の時、國際協力NGOを立ち上げ、 難民・飢餓・紛争・環境問題に取り組む
國際協力NGOのメンバーとして、数多くの困難にあえぐ 「南の国」の人々と、64歳までの20年以上にわたって交流する。
64歳から今日までの22年間、 女房と共にわが家のセルフビルドに取り組む。
落 日 荘 入 り 口 楢(ナラ)の木
夕闇迫る、落日荘の門
門をくぐって、母屋を見る
玄関
落 日 荘 の 居 間
北緯36度16分49秒
第2章・・・日本を含む先進国側の現実 第3章・・・日本の伝統 自覚的市民はなかなか育たない 第4章・・・何を大切に思うか・・・世界各民族の価値の体系 第5章(終章)・・・未来へ
働き生産し、収入を得る 、そして廃棄物処理は途上国にあり、市場は世界的に展開されている 科学技術 生きる トマ・ピケティ―の法則: 「r>g」とは、資産運用により得られる富は、労働によって得られる富よりも大きいということを意味する
労働力 自然資源 日本を含む先進諸国は、南の国の 「物理的環境」と「社会的環境」 を破壊して、自給自足の人々を 金が支配する資本主義経済へと 引きづり込んでいる。
たとえば、日本経済を支える日本自動車産業 日本自動車各社の 国内生産と海外生産台数(2020年) 出典:各社ニュースリリース(2021年1月28日時点)
日本経済を支える 開発途上国の農村からの安き「労働力」 タイ・アユタヤの日本の自動車工場で働く田舎出の労働者は、ご覧のように一人としてメガネをか けることもなく、みな健康な若者であり、日本の最低賃金制度による「東京一時間当り」の賃金1041 円(2021年)とほぼ等しい1000円(2020年)が「一日の最低賃金」として支払われている。
追われる農民(物理的環境破壊):タイ北部の農村
タイ語ができる女房と一緒に、山岳民族を訪ねるため、 その前夜、泊まらせてもらった農家の皆さん
トラックのバスに乗って、村の裏山に行く・・・・・焼き払われた森林
延々と続く、焼き払われた森林
目指す、山岳民族の部落が見えてきた
目指す終点、山の頂上に着きました。
村長さんの言葉・・・開口一番 「私たちは、決して森を壊さない。昨晩、あなた達が泊まった 下の平地に住む人たち(都会に近い人たち)が、焼いているのだ」
トーモロコシを植え付け、日本に輸出して豚の餌になる
広大な土地が裸になる
焼き払われた後、根を掘り返す「ブルドーザー」を 買い付けた資金は、誰が出したのか?
追われる農民(物理的環境破壊):タイ中部 日本のパルプ材(チップ)輸 入先国:タイはこの時6.1% タイ政府は、外貨獲得のために、日本に輸出して紙の原料となるユーカリ植林を農民に 推奨して苗を無料で配り、ユーカリはほぼ5年で生育するが、水分を急速に吸収するため に「地割れ」が生じ、農民は、その後の農業に支障をきたす。しかし、日本政府は、 JICAのユーカリ植林専門家 を派遣して、ユーカリ植林推進を助ける(タイ中部)。
{9IWSDEX CDVFVGRDS2QAZ ユーカリ植林に反対し、首都バンコクまでのデモ行進を試みた「タイ農民」を、 タイ機動隊はここで粉砕した。われわれ日本人は、「紙を安く使う」という利益を、 タイの警官を使って武力で守る バンコク・英文ポスト紙(1981年)より。
政府開発援助(ODA)の欺瞞 トラック 1台がいいのか、リヤカー 100台がいいのか・・・? いかなる社会においても、持てる「物的条件」と、伝統的なその 「社会組織」は表裏一体のものであり、トラックを支給することによって、その利用を巡って、 その地域に貧富の差を作り出し、その社会組織は壊れて、 資本主義社会に引きずり込んでいく 追われる農民
追われる農民(物理的環境破壊):マレーシア・サラワク州 このサラワク州で伐採された木のほとんどは、べニアなどになって日本に来て、日本人が消費した。
コンゴ民主共和国 コンゴ民主共和国
追われる農民(物理的環境破壊):ブラジル・アマゾン 日本人を含む先進国の「ビフテキ好き」をねらって、ブラジル大統領はアマゾンの森林に火をつけ、 先住民を追い出して「牧場」と換金作物用の「プランテイション用地」を確保しようとしている。
南の国から先進国への移住圧力 誰でもが物質的な富を求めて・・・金を儲けようとしている 地球はもう、すでに朽ち果てんとしている。 難民船
コロナ・ウイルスの出現 南の国の奥の奥 途上国の奥の奥、森林の奥地に住む人たちは、いま資本主義経済に追い詰 められて、野生生物を捕えてそれを売り、かすかに生活を支えている。
今、われわれに迫りくる諸問題 ・コロナ・ウィル感染症 ・異常気象と台風などによる家屋と公共施設の破壊 ・戦争、地域紛争、難民、南北問題 ・格差拡大:富めるものと貧しきものの格差 ・原発施設と放射能流出 ・コンピューターの出現と失業問題 ・精神の不充足、不安、孤独、自殺、殺人、悲しみ
都市の欺瞞・・・人々は、「都市」がこの世のすべてと勘違いして、 都市の背後にある「自然」が見えず、 地球はますます追い詰められていく。 夜の新宿宿
大都市の悲劇 狭小敷地と長い通勤時間 このような空間に追い詰められたのは、明らかに自民党の 経済優先政策の結果であり、われわれはこれを結果的に支持してきた、
現代の象徴空間:コンビニ 何でもそろうが、何も見えない コンビニ!
サミール・アミン
問題は、国別にあるのではなく、 世界各国、互いに表裏一体、深く結びついている サミール・アミン氏の従属論から「中心・周辺」理論を参考にする
先進国 人口の変化 Population Increase (1970-2010-2050) 都市 中心の中心 途上国 農村 中心の周辺 8%:3億 73%:27億 19%:7億 54%:20億 87%:57億 69億 6.9 billion 2010 14%:10億 3%:2億 38%:26億 45%:31億 22億人の増加 22億増 13%:12億 2050 周辺の周辺 32億増 18%:12億 40年 周辺の中心 37億 3.7 billion 19%:7億 40年 農村 Center of Center ・Periphery of Center ・Center of Periphery/ Periphery of Periphery 27%:10億 1970 都市 88%:79億 79億 91億 9.1 billion 104億 12%:11億 1%:1億 53%:48億 34%:31億 しかし、都市は今後、ますます巨大化していくであろう。 2008年、世界の「都市」人口は、始めて「農村」人口を超え、 2050年には世界人口の70%が都市に住むと予測され、 さらに2100年には、地球人口すべて都市に住むと思われる。 .
世界各地の問題は、互いに表裏一体 地球環境 中心の中心 中心の周辺 ( 中心の中心(東京、ニューヨーク等) 中心の周辺 (福島・青森・沖縄) 国 境 ) 周辺の中心 周辺の周辺 周辺の中心(バンコク、マニラ等)周辺の周辺 (各国の農村) © Shunsuke Iwasaki
日本食の典型;天ぷらソバの自給率は・・・わずか20% 日本のカロリーベース食料自給率は、 全体で38%(2019年)ですので、日本人すべて、すなわち あなたの身体の62%は、外国産です。
(物質循環) (精神循環) 関係がありながら、関係しているという自覚がない ・労働力 資源 ・廃棄物処理
現 代 日 本 人 は 、 無 意 識 に し て 人 を 踏 み つ け て い る 。
大都市は解体せよ 人々を精神疲労に追いやる、せめぎ合う都市
都市の単一機能化 経済のグローバリゼイションによって 都市もプランテイション化、すなわち単一機能化する、友人は皆、競争相手
海への放流が始まった福島第一原発の汚染水
立憲民主党、日本共産党、社民党などを中心とする 日本労働組合の貧しき思想
小さい時から習い覚えた、人の真似
日本人の「他に習う」という習慣は、人の個性をつぶし、人間の「創造性」を奪 う結果になるが、この習慣は「田越し水田」、すなわち一段上の他人の田から、 自分の田に水を入れ下に流すという生産方式に由来する。(玉城哲:農業経済学者 1928-1983) 人の真似をすることが、生きることであった。したがって 考える市民 、行動する市民はなかなか生まれない! 「和」を外れることによる村八分 他人の行動を見て、自分の行動を決める .
もとより、恋愛は許されず 江戸時代、宮崎県の足軽の息子「豊蔵」と、同じ村の下女「都賀」は、 相思相愛、叶わぬ恋と理解して清武川で心中したが、 幕府と大名はこれを許さず、死んだ二人の首をはねて、 見せしめのために、これを「さらし首」にした。
人間は、人間として生まれるのではなく、人間以前ともいえる 無垢の状態で生まれ、 母親との対話を通して「イメージ」と「言語」を獲得し、 「自我」の形成を行い、人間となる。
触る 見る 味う、匂う 聞く 五感によって「空間と時間」を知覚し、イメージを蓄積して、 そのイメージを相互につなぎ合わせて新しいイメージを創造する。
ものごとは、見ようとして初めて見える、 見ようとしなければ何も見えない。 自分の心によく聞いて、「創造」力を身につけよう・・・!
それでは、自分とは、個性とは何か・・・? 五感を通して感受されたイメージは、「大脳」に蓄積されるが、そのイメージは同時に 「脳幹」と「脊髄」を通して「身体」全体に聞き、とりわけその「心」がそれをどう判断す るかによって、その人自身の判断と個性が決定される。身体と心は、いつも不動であ り、その人にとっての判断基準点である。 アントニオ・ダマシオ:神経科学者(1944~)ポルトガル系アメリカ人
脳の仕組み 脳 イメージの結合・・・つながりの繊維・・・繊維状の神経細胞
永続的な地球社会を作り出すには、 誰にでもいま、「創造力」が求められている、 ・・・イメージ操作の過程で、重要な四つのこと・・・ 1:良質なイメージを取得し、蓄積すること。 2:蓄積したイメージを取り出しやすいように整理するため、よく寝ること。 3;自分に嘘をつくと、イメージは繋がりにくいので正直であること、自分に嘘を つかないこと。 4:イメージを結び付けて新しいイメージを作りだすには、思想を豊かにして強い 意志を獲得すること。
現代世界を理解するため
ヨーロッパ ヒマラヤ山脈がわける西欧文明とモンスーン文明 ローマ 偏西風 ギリシャ メソポタミア エジプト インダス モンスーン地域 インド洋からの湿気を含んだ風 西洋 文化・文明の伝播・変遷 インダス文明 ↓ メソポタミア文明 ↓ エジプト文明 ↓ ギリシャ文明 ↓ ローマ文明 ↓ ヨーロッパ文明 東洋 地球の自転による偏西風 砂漠気候 (パキスタン、アフガニスタン、 中近東諸国など モンスーン気候 (バングらディッシュ、中国南 部、フィリピン、日本など) 上昇気流 下降気流 ヒマラヤ山脈 乾燥:麦と羊 湿潤:米 鈴木秀夫著「森林の思考・砂漠の思考」 NHKブックスによる
ヒマラヤ山脈 モンスーン 気候 地球の自転に伴うジェット偏西風によって、インド洋から 立ち上るヒマラヤ上空の水蒸気が西向きに吹いて、東南 アジアに大量の雨をもたらす。
移送された奴隷 西暦1500~1900 なぜ西欧人は、臆面もなく人を「奴隷」とし、アジ アではタイと日本を除いたすべての国を「植民 地」としたその精神は、何処から来るのか・・・! 500万人・・・2000万人?
キリスト教文明の破壊性・残虐性はどこから来るのか・・・旧約聖書:創世記第1章26節、 「われわれ神に似せて人を作り、そして彼らに海の魚、空の鳥、家畜、地を這う すべてのものを、治めさせよう」との記述があり、これが差別と異民族支配の源である アメリカの歴史学教授:故リン・ホワイト(1907-1987)・・・「機械と神」1968年
キリスト教文明の差別を生み出す側面と同時に、 もう一つの側面、 それは、未来を担う 1637年、近世哲学の祖ルネ・デ カルトは、XYZの3軸を持つ「デカ ルト座標軸」を創案して空間を規定 することが出来、これによって「近 代科学技術文明」は飛躍的な発展 を遂げてきた。
もう一つの文化 「世界で一番やさしい心を持った人たち」のお話 シアトル酋長の言葉・・・・・アメリカ先住民の心 私たちアメリカ先住民最後の一人が死に絶えれば、私たち民族の記憶は、白人た ちの神秘的な物語になってしまうだろう・・・・・夜、あなたの町や村の通りは静まりか えって寂しく、砂漠のように感じられるかもしれない。しかし、心配することはない。そ こには、かってこの地に満ち、いまだこの美しき国土を愛し続ける私たちの魂が、満 ち溢れているから。 あなたたち白人は、決して一人ではない。私たちと一緒にいるのだ。平和・・・平和 は、私たちが宇宙と一つなのだと理解したとき、私たちの心にやってくる。そして、そ の宇宙の中心とは、すなわち私たち一人一人の心を意味しており、私たちの心の在 り方によって平和はやって来るのだ。
いんねん 【因縁】 ヒマラヤ以東のアジアに、豊かな水をもたらすモンスーン気候は、 「いただきます、ごちそうさま」というブッタの「慈悲」、または すべてはつながっているという「因縁」の思想を生み出した 仏陀・・・縁起 Eco-system(生態系)
スエーデンの少女:グレタ・トゥーンベリ 価値の在り方 学校教育の目的 苦悩する西欧人 (スエーデンの場合):知識やモノではなく、 自分の考えを、 「人の前で表現できる能力」を身につけること
「天」と「奥」の融合・・・「螺旋」 円環と垂直の結合 時間 来年の春 今年の春 昨年の春 空間 国境を越えてみんな友達 (ヴァチカン美術館) 「共存」と「競争」を可能にする道・・・螺旋こそ、これからの空間基調である。
螺旋(スパイラル)を・・・進め! 人とのつながりの「輪」を見ながら、「前」に進むこと」 フランク・ロイド・ライト設計 グッケンハイム美術館(ニューヨーク)
終章 新しい感性と未来を獲得する
精神的・身体的健康を取り戻そう・・・・分権化! 小さな身体に、大きな心 自分で食べるものは、できるだけ自分で作ると同時に 世界に友達をつくって、心を広く持つこと 精神循環を地球的に拡大し、物質循環は水、食料、エネルギーなどの生きるに ついてどうしても必要な「Basic Human Needs」を、自らの地域で確立する 精神循環 物質循環 地球環境 地球環境 資本 技術 資源 労働力 資本 技術 資源 労働力 国 境 Basic Human Needs:水、食料、エネルギー、廃棄物循環
この世における三つの主体 地球資源の行き詰まりにより、「市民」は「政府」と「企業」の領域に進出する 政府 (Government) 企業 (Profit Organization) Npo Ngo Non-Governmental Organization 地球市民の誕生・・・国家の利益 を守るのではなく、国連と連携し て地球の利益を守る。 社会的ルール(法律・条例)と インフストイラクチャー(公共事業:税) 市民 (People) Non-Profit Organization 企業利益は、投資家などの個人 所得にするのでなく、その企業の 「社会的目標」に再投資すること を義務づける。 経済的利益と社会的利益の両立
心を地球化し、身体を地域化しよう! Globalize your heart and localize your body 地域「自治」の確立
落日荘 茨城県石岡市 八郷盆地:人口35,000人 引っ越してきた八郷盆地
美しき、わが八郷村
落日荘 自分で食べるものは、出来るだけ自分でつくる。
軸 正面に見える足尾山(葦穂山) 線 その土地が持つ「内的エネルギー」を、形化する
北緯36度16分49秒 八郷盆地 落日荘の位置・・・茨城県石岡市八郷盆地 石岡中心部
緯度1秒=約30.8m 北緯36度16分49秒 N すべての建物を、この緯度と平行に配置する
セルフ・ビルドによる21年の歳月
僕自身が訪れた地域・・・3年以上生活 、または仕事で訪ねた 北緯36度16分49秒 ことのある所
空間の設計原則 第一に、われわれは地球という大地を踏まえて生きているので、すべての造形物は その土地に眠る「宇宙エネルギ―を形化する」ことであり、ル・コルビジェやミース・ ファン・デル・ローエがいう合理主義的空間ではなく、フランク・ロイド・ライトがいう「自 然と結びついた有機的空間」が必要であり、この感覚なくして技術はなんの役にもた たない。 第二に、人間はいつも空間を見通したいという欲求を持っているので、すべては「透 過しなければならない」。広がろうとする意識を、中途半端にさえぎってはならない。 拒否するなら、石壁をもって拒否せよ。 第三、「染み入るような材質」に囲まれることによって、優しい人格形成が可能であ る。いい加減な材料は使うべきではない、あいまいにして決断力ある人間は育たない。 そして 人間は「自ら作ることによって、空間把握力が増大する」。したがって、与えて はならない、作らせるのだ。造形の専門家がすべてを支配する独善の世界は終わっ た。人々を招き入れて予期しない美を作ることである。
今後、都市をどうすべきか? 未来の都市・・・タンボと緑に囲まれた横浜の中心市街地 (桜木町駅前)
80年後の日本人口、わずか4,770万人・・・! 2023年 1937年 明治36年 86年 僕が生きた86年
2008年 110億人 78億人 22億人(1937) 2021年 2100年 2050年 国連統計
結局は、すべて 荒野における愛 キリストおよびモハメット 一つの神 キリスト教およびイスラム教において、一つの神を信じる「一 神教」は、もうそれだけで上下関係、すなわち生きものの「序 列化」を認め、「差別」は当然のものと理解し、また上位ある ものは、下位にあるものを蹂躙する。 豊穣の地における縁起 仏陀 多数の神
地球未来に栄光あれ 今日は、ありがとうございました