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January 29, 26
スライド概要
Findy Freelanceでの「個人開発における成長を支える技術選定」というイベントで登壇した際の資料になります。
NoCodeサービス作ってます!
個人開発における 成長を支える 技術選定 2026/1/30 #個人開発_findy 渡邊達明
自己紹介 なべっつ @nabettu 経歴 仙台高専専攻科 富士通株式会社 面白法人カヤック 株式会社クリモを創業 株式会社ペライチにサービス売却とともに入社 業務委託に変更しフリーランス 株式会社クロスエッジを創業
作っているもの 「作りたいもの」に合わせて技術を使い分ける Webフロントエンド 軸足はWebエンジニアですが、Webサービ ス以外にも色々作っています。 ネイティブアプリ 特定の技術に固執せず、その時々で作りた スマホゲーム いと思ったものを実現するために最適な技 ゲームプラットフォーム ボードゲーム 術を選択しています。
これまでの開発実績と技術スタック (1/2) 今までのWebサービス開発スタック 〜2018 2019〜 アプリーチ, ためしがき Wraptas, NitoAI, ルームAI Vue.js , Nuxt.js React, Next.js Firebase (Auth, Firestore) Firebase (Auth, Firestore) Firebase Hosting, Functions Vercel Firebase Storage Firebase Storage
これまでの開発実績と技術スタック (2/2) ネイティブアプリと新しいスタック モバイル&Web iOS向けキーボードアプリ Webサービス 脱出ゲームクラブ TypeAI 新規サービス (開発中) Expo (React Native) Swift Next.js Firebase(Auth, Firestore) Firebase (Auth, Firestore) Turso (RDB) Cloudflare (R2, Workers) Cloud Functions Better Auth React Native Web Cloudflare R2 App Hosting
人には人の技術選定がある 以前、運営者ギルドというコミュニティで、個人開発者の技術選定をまとめた本を出しました 見事にみんなバラバラ! 流石に5年前の情報なので全体的に古いで すが、、、アプリでもWebでもサーバーサ イドでも統一感なし 全員に共通する正解はない 技術選定は「人」や「チーム」に依存する その人のスキルセットやバックグラウンドに NO BEST PRACTICE よって、 最適な選択肢は変わってくる
個人的な最速構成と課題 Next.js + Firebase + Vercelが最速だが... 個人的な最速構成 Next.js + Firebase (Firestore, Auth, Storage) + Vercel 課題と限界 検索性の弱さ: Firestoreは複雑な検索に不向き VercelやStorageのコスト: アクセス過多で高額にな 開発初速が早い リアルタイム連携が容易 りがち Web以外の展開: JavaScriptだけでやれる範囲は限定的 オールインワンで管理しやすい 採用理由 ベースは「JS + Firebase」を維持しつつ、 Webフロントエンドがキャリアのスタートのため 要件に応じて柔軟に技術を追加・変更していく戦略に JavaScript中心に。さらにJavaScriptで操作できるバック エンドとしてFirebase、全体的に速さ重視。
コスト最適化の選択 成長に合わせて「安くてスケールする」構成へ ストレージ Firebase Storage ホスティング Cloudflare R2 下り転送料(Egress)が無料 S3互換APIで移行が容易、GCPのStorageからも移行しやすい 大規模配信時のコストを劇的に削減 Vercel 動的サイト: App Hosting 静的サイト: Cloudflare Pages/Worker 帯域幅コストの最適化 AppHostingは基本Cloud runラッパー的で使いやすい Cloudflare Workerでエッジコンピューティングも使える デメリット:Firebase Storageは認証にFirebase Authを使ってい デメリット:Vercelはブランチの自動デプロイなども行えるが、 ると、サーバー無しで利用できるが、R2はAPIサーバーが必要に その辺りの設定を自分で行う必要がある はなる
Web以外のプラットフォームへの拡張 Webとアプリのコード共通化、ネイティブ機能 React Native / Web Swift / Native 開発リソースが限られる個人開発において、メンテナンスコス TypeAIでは、OS密着の機能(カスタムキーボード)が必要だっ トを下げるのが大切。 たのでSwiftを選択しました。(もちろんReact NativeやFlutter 脱出ゲームクラブではReact Nativeを活用して、一つの と両立もできはします) JavaScriptコードからiOSとAndroidを同時に構築しました。 基本はJavaScriptで作れるものを優先しますが 固執せず、要件 さらにReact Native Webという技術でWeb版も運用していま す。(ただ、もちろん完全ワンソースではいかず、UIは共通だ がロジックは一部分けるなどはあります、、、) に最適なものを選定しています。
要件に応じた「脱Firebase」 検索機能と認証の転換 今回はユーザーが文字列検索するよう デメリット Firestoreでは高度な検索が困難 なサービスのためRDB (Turso) の採 用SupabaseはDBだけ使うには少し FATなので不採用 Firestoreを不採用ならFireabase以外 Firestoreを使うなら便利だがSDKが重い の認証でOK → Better Auth の選択 Firebase Authへの依存 Clerkは1万ユーザーまでなら無料!ただ 10万ユー ザーになると月 30万円くらいかかるので不採用
Firestore採用の振り返り 制限と初速のトレードオフ 正解だった点 苦労した点 セットアップが瞬時に完了 複雑なクエリが書けない リアルタイム同期が標準装備 10MB制限への対応 サーバーレスで運用負荷ゼロ GCPロックイン 「当時の初速」を考えれば、今でも最良の選択だった
技術選定の基本原則 得意な技術をベースに拡張する 01 具体的な推奨 「早さは正義」 です。 For Experienced まずは得意な技術で OK そのプロダクトが十分作れるなら、それでOK。 02 一つ以上サービスを作った事がある人 満たせない時は学ぶ → その構成でまた次のサービスを作れないか 作りたいものに対して、今の技術で要件が満たせない時こそ、新しい技術を学 考えてみる ぶタイミング! 03 For Beginners 迷ったらサポート重視 一つも作ったことがない人 複数の選択肢がある場合は、身近な人に聞ける技術 や、AIがサポートしや → Webサービスなら以下がおすすめ すいメジャーな技術 を選びましょう。 Next.js + Vercel + Supabase
AI時代の技術選定は柔軟でいい 学習コストと技術負債の考え方が変わった 学習コストの低下 負債は怖くない AIへの質問で即座に解決「JSでこう書くのはSwiftだ 長く開発を続ける以上、負債は避けられない。絶対に と?」と、言語間の壁が低く 負債にならない構成は存在しない。 環境特有のエラーもAIが解決策を提示するため、未知の 技術への障壁が減少。 AIでコードの載せ替え(移行)も容易になったため、 選定に悩みすぎるよりも早く作って出すことが重要 そもそも規模が大きくならなければ、深刻な負債すら 学習コスト低下により、その時々のベストプラクティス 生まれません😂 を柔軟に変更していく運用が可能 「どうせ新しいツールはどんどん出てくる。考えすぎるくら いならさっさと出すべし!
個人開発と会社での新規事業との違い ランニングコストを抑えて波打ち際で待ち続ける 個人開発 コスト = サーバー費(最低限) + 自分の人件費(0円) 会社の新規事業 コスト = サーバー費 + 人件費(高額) 自分の人件費だけで開発できるため損益分岐点が極めて低い。 人件費を無視できないため、早期に売上が上がらないと事業撤 自分が続ける限りは無限に続けられる。 退(クローズ)せざるを得ない。 波打ち際戦略 無限に続けられる構成こそ正義 外部環境の変化や流行は予測不可能。 ランニングコストを抑え、波が来たその瞬間にサービスが存在していることは最大のメリット
サービス売却を見据えた技術選定 買い手企業の技術スタックを意識する EXIT Buyer's Perspective 買い手企業は何を見ているか? 買収後に「メンテナンスできるか」が懸念点の一つ 特に小規模な企業では、今いるメンバーが引き継げる技術であるかが重要な評価ポイントになります。 Market Reality Negotiation Tactics 最も売りやすい技術構成(肌感) モダン技術を採用した場合の交渉術 主観ですが、採用企業が多い PHP で作られたサイトが一番売り モダンな構成(Next.js等)であっても、以下の提案でカバー可能 やすい傾向にあります 1. 売却後も業務委託でメンテナンスする契約を結ぶ 「一般的で枯れた技術」はビジネス売却においては強みになる 2. AIを活用すれば載せ替え(移行)コストが低いことを説明する
まとめ AI時代の個人開発における技術選定の指針 01 02 03 人には人の AI時代は 個人開発の 技術選定がある 学習コストが低い 強みを活かす 自分なりに最速で作れるベストプラクティス 新しい技術の学習コストも、載せ替えコスト ランニングコストを抑えた技術選定をしよう。 を探していこう。 も低くなってきた。 ただし売却(Exit)を考えるなら、一般的な技 他人の正解が自分の正解とは限らない。 恐れずにどんどん新しい技術に挑戦しよう。 術の方がベターな場合もある。 早さは正義。
おまけ:開発時の AIツール選定 サービス開発以外の開発支援ツール(2026年1月版) プランニングと調査 ChatGPT or Gemini 全体の設計 Claude Opus 設計後のロジック実装 Cursor Composer デザインに関わる実装 Stitch → Gemini ※ ツールは日々進化するため、その時点でのベストプラクティスを選定することが重要