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January 31, 22
スライド概要
うつ病や統合失調症で用いられる電気けいれん療法について講義やYouTubeで解説するのに使用した資料です。講義での使用OKです
精神科医、大学教員かつYouTuberです。資料は講義での使用OKです。 私がYouTubeで使用している資料につき公開をご希望の方がいたら、該当する動画のコメント欄でお知らせください。
電気けいれん療法 Electro Convulsive Therapy ECT
気分障害 うつ病や双極性障害 統合失調症 が主な対象
薬物療法より 有効率が高く 効果が早い
薬での治療が 困難なとき 薬が効かない 薬が副作用で使えない
切迫した状態 希死念慮が著しい 無言無動で食事も摂れない昏迷 著しく持続的な病的興奮 など
気分障害 や 統合失調症 が 薬で治療困難 または 切迫した状況 のときに行う
ベンゾジアゼピン 抗てんかん薬 炭酸リチウム など、電気けいれん療法の実施にあたり 問題になる薬を 減量または 中止
実施する日は 食事を摂らずに待機
パルス波治療器 サイマトロン 🄬 という装置を用いる 木箱の治療器が用いられることもあるけど
刺激 電極 脳波の電極 心電図 の電極 筋電図 の電極
電気けいれん療法 ECT 麻酔をかけて行う 修正型電気けいれん療法 mECT
酸素
麻酔薬 筋弛緩薬
準備 麻酔薬 筋弛緩薬
通電 けいれん 発作
数秒間 通電
歯のトラブルを避けるため マウスピース 骨折・脱臼 を筋弛緩薬で防ぐ
通電 高血圧、吐き気 頭痛・頭重感 交感神経が優位 副交感 徐脈 神経が優位 心停止
直前・直後の健忘 直後のせん妄 にも注意
麻酔からの 回復 術後に状態を観察したり バイタルサインを確認したり
準備 麻酔薬 筋弛緩薬 通電 けいれん 発作 麻酔からの 回復
一般的に 入院して行われる まれに日帰りで行われる例もあるらしい?
週2回程のペース 5‐10回が ひとつのセット
脳波から効果を推測 • 発作波の時間 • 停止の急峻さ • 停止後の平坦化
電気けいれん療法の 機序は不明 研究で様々なことは 分かってきているけど