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December 25, 21
スライド概要
パニック発作などの不安症状を引き起こしがちな褐色細胞腫について、精神科医としてYouTubeで解説した資料です。講義やレクチャーなどでの使用OKです。
精神科医、大学教員かつYouTuberです。資料は講義での使用OKです。 私がYouTubeで使用している資料につき公開をご希望の方がいたら、該当する動画のコメント欄でお知らせください。
褐色細胞腫
腫瘍 ※ が 神経伝達物質 アドレナリン&ノルアドレナリン カテコラミンを 異常に産生する病気 ※ほとんどが良性腫瘍
高血圧患者の 1,000人に 1人 約
若年成人〜中年 約1/4は遺伝性
わずかに 女の方が多い 妊娠中に発症することも
モリソン先生の ルールアウト 精神症状の潜む 身体疾患66
褐色細胞腫は ほとんどが 副腎 にできる
腹部の腫瘍が 激しい運動、くしゃみなど 突発的な 動きで 刺激を受ける
刺激を受けた腫瘍が 律動的に カテコラミンを 放出 発作性/一過性の症状を招く
症状は 突発性 持続時間は 1時間以下
モリソン先生の ルールアウト 精神症状の潜む 身体疾患66
様々な身体症状
重度の 高血圧
激しい 頭痛
発汗過多
吐き気
蒼白 顔面
動悸
他にも 霧視 疲労 脱力感 胸痛 めまい 息切れ 失神 顔面紅潮 頻脈 異常知覚 嚥下困難 など様々
半数以上の患者では 発作が起きていない間も 血圧が高い ことに注意
激しい運動、くしゃみなども 身体的ストレスで 不安症状が 生じる
不安症状 パニック発作 切迫した破滅感 などが出ることも
モリソン先生の ルールアウト 精神症状の潜む 身体疾患66
検査 24時間尿中 カテコラミン検査で 尿中カテコラミンが 高値
検査 CT MRI や で 腫瘍の位置を特定
根治的な治療は 腫瘍の外科的切除 まず正しい診断が必須
褐色細胞腫は 他の身体疾患や精神障害と よく似ている 死後の剖検で 褐色細胞腫が 判明することもある