うつ病の治療

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January 28, 22

スライド概要

うつ病治療について講義やYouTubeで解説するのに使用した資料です。講義などでの使用OKです。

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精神科医、大学教員かつYouTuberです。資料は講義での使用OKです。 私がYouTubeで使用している資料につき公開をご希望の方がいたら、該当する動画のコメント欄でお知らせください。

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関連スライド

各ページのテキスト
2.

神経の力を強める 薬物療法、電気けいれん療法、 運動療法、光療法など 神経の負担軽減 休息、対人関係療法、認知 行動療法、ヨガなど

3.

休息 まずは

4.

精神診療 プラチナ マニュアル

5.

緊張 焦燥 意欲の低下 興味の消失 不安 食欲・性欲 の低下 気分 情動 思考 認知 活動性の 低下 楽しみの喪失 Leonard, B.E. et al: Differential Effect of Antidepressants, 1999, pp.81-90, Martin Dunitz Ltd, London 改編 監修 東京女子医科大学医学部精神医学教室 主任教授: 石郷岡純

6.

モノアミンが十分に 出なくなる。 うつ病に なると

7.

セロトニンも ノルアドレナリンも 再取り込みされて消える SSRIやSNRIは 再取り込みを阻害する × × その結果 セロトニンや ノルアドレナリンが 増える

8.

抗うつ薬は徐々に増やす

9.

症状が十分になくなってからも 十分量・十分期間続ける 5 4 3 2 6 1 9

10.

止めるときは漸減 10

11.

抗うつ薬 三環系、四環系 SSRI SNRI 他:ミルタザピン、ボルチオキセチン

12.

SSRIの適応 うつ病 社交不安症 パニック症 強迫症 心的外傷後ストレス障害

13.

抗うつ薬の 副作用は?

14.

抗うつ薬 効果は 2週経ってから 初期は主に 副作用に注目

15.

抗うつ薬開始時 2~3割の人に 数日間 吐気

16.

抗うつ薬で 起立性低血圧=立ちくらみ が出るかも α1遮断によるもの

17.

抗コリン作用による副作用は SSRIやSNRIよりも 三環系抗うつ薬 の方が強い 抗精神病薬では、 非定型より定型の方が抗コリン作用が強い

18.

抗コリン作用による副作用

19.

抗うつ薬使用中、まれに セロトニン症候群

20.

精神診療 プラチナ マニュアル

21.

抗うつ薬で 苛々、そわそわするなど アクティベーション症候群 賦活症候群 がまれに生じる 若年の方が生じやすい 双極性うつ病の混合状態かも

22.

抗うつ薬使用中 躁転 まれに

23.

双極うつ病 抑うつ状態だけど 本質的に双極性障害

24.

抑うつ状態でも 双極性障害なら 気分安定薬 で治療 気分安定薬は よくいう「安定剤」のことじゃなくて 双極性障害の治療薬のこと

25.

精神診療 プラチナ マニュアル

26.

電気けいれん療法 • 重度・切迫している例 • 薬での治療が困難な例

27.

精神診療 プラチナ マニュアル

28.

内因性 心因性 外因性

29.

脳の病気、身体疾患、薬などの物質で 不調が生じる 外因性なら その原因の 解消

30.

つらい出来事や 思考などの偏りで 落ち込む 心因性なら 心理療法や 精神療法

31.

認知行動療法 CBT その中でも 認知再構成法、行動活性化など CBT以外でも 様々な方法が用いられる