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December 10, 25
スライド概要
エキスパートとしてのキャリア 「AIに淘汰されない存在になるために」
https://findy.connpass.com/event/376670/
Working at Deno Land, Studying at Georgia Tech
AI時代こそ、急がば回れ 最短ルートより、続けられるルート 2025/12/10 (Wed) 登壇前夜 エキスパートとしてのキャリア 「AIに淘汰されない存在になるために」 Yusuke Tanaka
Who am I 米ジョージア工科大学のオンライン修士 課程に通いながらDeno Land Inc.でい ろいろやっています🦕 Deno Deploy、Deno Sandboxなど GitHub: https://github.com/magurotuna 𝕏: https://x.com/yusuktan LinkedIn: https://www.linkedin.com/in/yusuktan/
https://www.pizza-yocker.com/ Who am I 米ジョージア工科大学のオンライン修士 課程に通いながらDeno Land Inc.でい ろいろやっています🦕 Deno Deploy、Deno Sandboxなど GitHub: https://github.com/magurotuna 𝕏: https://x.com/yusuktan LinkedIn: https://www.linkedin.com/in/yusuktan/
明日アトランタに飛んで 卒業式に行ってきます! https://www.lib.fukuoka-u.ac.jp/e-library/tenji/Olympic2004/k_map/k26_map.html より
イメージ画像 https://sites.gatech.edu/msgraduation/ より引用
今日話したいこと ● 20代中盤~後半で始めた2つの挑戦 ○ オンライン大学院 ○ OSSコントリビュート ● この2つを通じて学んだこと ○ 今後のAI時代でも変わらず活きてくると思うこと
オンライン大学院 Georgia Tech OMSCS
なぜ大学院に行こうと思ったか ● 学部時代、大学院入試に落ちた(不真面目すぎた) ○ 漠然とした悔しさ、憧れがあった ● コロナでフルリモートに ○ 時間と心の余裕ができて、自分と向き合えた ● 社会人としてエンジニアをやることで ○ 一度はあきらめた大学院、「できるかも」と思った
なぜ米国オンライン大学院か ● Course workのみで修士号取得可能 ○ 北米だと修士は「プロ養成」の色が強い ○ 研究・論文は不要 ● CS知識 + 英語力 を同時に鍛えられる ○ 職業エンジニアをやる中で感じたCSの基礎不足 ○ OSSに触れる中で感じた英語を違和感なく操ることの重要さ
大学院で何を学んだか ● CSの基礎を体系的に ○ アルゴリズム、 OS、ネットワーク、コンパイラ、 DB、分散システム、コンピュータアーキテクチャ、 etc ● 何が変わったか? ○ 「なんとなく動いてるからヨシ!」→「なぜ動くか」が分かる ○ 未知の技術を、すでにある知識との「相似」で認識できる ■ 結果、新しい技術へのキャッチアップが速くなる ○ AIの出力を評価し、AIの良さをさらに引き出す自分になれる
OSSコントリビュート Deno
なぜOSSコントリビュートを始めたか ● もともとRustに興味があった ○ 競プロでRustを使って練習したりしていた ● 「Rustで書かれているOSSに貢献すれば、Rust学びつつOSSもできて一 石二鳥では?」 ○ 今思うと、RustもOSSも初心者だったのに、欲張りすぎ ○ でもちょうどいいOSSに出会えたおかげでなんとかなった
なぜ Deno (deno_lint) だったか ● コンフォートゾーンを少しだけ脱する のに良いOSSだった ● コンフォートな部分: ○ JS/TSのリンターである(仕事でESLintは使っていた) ● チャレンジングな部分: ○ Rust (勉強中) ○ OSS (ひよっこ) ● 知ってる領域 × 未知の領域 の境目付近 ● ほどよい負荷 = 成長につながるちょうどいいレベル
なぜ Deno (deno_lint) だったか (続き) ● タイミングも良かった ● ESLint ルールの移植フェーズだった ○ ESLintのロジック、テストケースをカンニングできる ○ ルール実装はそれぞれ独立していて、すでにある別のルールのこと を意識する必要がない ● → OSSコントリビュートのファーストステップとして最適
OSSコントリビュートを続けた結果 ● 継続する ● → コードベースについて詳しくなりはじめる ● → メンテナに認知される ● → 大きなタスクを任されたり、相談されたりする ● → 自信・やりがいにつながる ● → さらに貢献したくなる 1つのプロジェクトに関わり続けることで、好循環が生まれた
まとめ
2つの挑戦から学んだこと ● 好奇心に従った ○ 「学びたい」「なりたい」が原動力 ○ 好奇心がない場合: 「情熱をエミュレートする」 ● 続けられる形で挑戦した ○ コンフォートゾーンを少しだけ脱する ○ 楽しさが苦しさを上回る選択をする ● 結果として、継続できた ○ 続けることで、機会も広がる
「AIに淘汰されない」とは ● AIは掛け算で効いてくる ○ 自分の基礎力が高いほど、AIによる増幅度合いが大きくなる ○ だから今も変わらず、基礎を固めることに価値がある ● 「AIが自分より賢く見えるから勉強の価値がない」❌ ● 「自分が勉強することで、AIと協働してより高みを目指せる」⭕
メッセージ ● 好奇心を大事にする ● 楽しいと思えることをやる ○ それが一番続く ● 自分が続けられる形で、少しずつ基礎を積み上げる ● それがAI時代でも変わらない生存戦略
Thank you!