【Unityの集い in大阪】LT:Unity認定試験(プログラマ)を受験しました

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May 22, 19

スライド概要

2019/5/18に開催されたUnityの集い in大阪のスライドです。
登壇:奥出 成希(立命館大学映像学部 特別契約教授)

Unityのイベント資料はこちらから:
https://learning.unity3d.jp/
https://www.slideshare.net/UnityTechnologiesJapan/clipboards

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リアルタイム3Dコンテンツを制作・運用するための世界的にリードするプラットフォームである「Unity」の日本国内における販売、サポート、コミュニティ活動、研究開発、教育支援を行っています。ゲーム開発者からアーティスト、建築家、自動車デザイナー、映画製作者など、さまざまなクリエイターがUnityを使い想像力を発揮しています。

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各ページのテキスト
1.

Unity認定試験(プログラマ)を 受験しました 立命館大学映像学部 奥出成希

2.

自己紹介 • 奥出成希 (@sokude) – 平成元年(1989年)にゲームプログラマとして就職 – 2000年頃にフリーランスとして独立 – その後講師としてプログラマ育成に関わる – 立命館大学映像学部 特別契約教授 – 京都コンピュータ学院 講師 • いずれもプログラミングの講座を担当 – いまでも一応ゲームは作っています。 – Unity認定プログラマー/Unity認定インストラクター

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Unity 認定技術者とは • https://certification.unity.com/ja • リアルタイムコンテンツ制作に関わる人たちに、プロフェッ ショナルとして認められるための基準を提供 – 夢見ていた仕事を目指しましょう!Unity 認定資格は、ゲーム、 VR、映画、自動車、その他 Unity のタレントを求める多くの業界 でのキャリア構築に役立ちます。あなたがプログラマーでもアー ティストでも、初心者でもエキスパートでも、他者より抜きん出る ために役立つ認定資格を Unity は提供しています。 (公式Webページより)

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認定プログラマー • このような方におすすめです 技術的プロセスに対する適性があり、論理的な指向があり、多大な知 識があります。ルーチンレベルから中級レベルのプログラミング作業を 個別に処理し、複雑な技術的課題に取り組むことができます。問題を 解決するためにさらに情報が必要な場合は、内部リソースと外部リ ソースを適切に活用する方法を理解しています。 • (公式Webページより)

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認定プログラマー • 資格の有効期限は2年です。 • その他よくある質問はFAQページに https://certification.unity.com/ja/faq

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前提条件として • Unity を使用したビデオゲームまたは 3D インタラクティブコ ンテンツのプログラミングの実務経験 2 年以上 • C# を含むコンピュータープログラミングの実務経験 2 年以 上 • 構想から完成までソフトウェア開発ライフサイクル全般に 携わった経験 • ゲーム開発、インタラクティブエンターテイメント、デザイン ビジュアライゼーションなど、Unity を使用したソフトウェア 開発のための専門的なアプリケーションの知識

7.

前提条件として • キャラクターや環境の設定など、Unity でのビジュアル /3D アセットおよびアニメーションパイプラインについての基本 的な知識 • 単体テストとバージョン管理など、プロフェッショナルチーム によるソフトウェア開発の手法に対する理解 • コラボレーション、収益化、ライブオペレーション、マルチプ レイヤーのための Unity サービスに関する知識 • 線形代数や行列演算など、3D インタラクティブ開発に不可 欠な数学の知識

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問われるスキル • 中核となるインタラクションのプログラミング – ゲームオブジェクトおよび環境の動作とインタラクションを実装す る – 入力とコントロールを実装する方法を特定する – カメラビューとカメラ動作を実装する方法を特定する • アートパイプラインでの操作 – マテリアル、テクスチャ、シェーダーの知識 — Unity レンダリング API – ライティングの知識 — Unity ライティング API – 2D アニメーションおよび3Dアニメーションの知識 — Unity アニ メーショ ン API – パーティクルシステムの知識 – Unity パーティクル API

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問われるスキル • アプリケーションシステムの開発 – メニューシステム、UI ナビゲーション、アプリケーション設定など のアプリケーションインターフェースフロー – キャラクター作成システム、インベントリ、ストアフロント、アプリ 内課金など、ユーザーが制御するカスタマイズ – Unity Analyticsなどのツールを使用したスコア、プレイヤーレベル、 ゲー ム内経済など、ユーザーの進行度に関する機能を実装す る – ヘッドアップディスプレイ (HUD)、ミニマップ、広告などの2D オー バー レイを実装する – アプリケーションデータとユーザーデータの保存と取得 – ネットワーキング機能とマルチプレイヤー機能の価値と影響を認 識する

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問われるスキル • シーンと環境デザインのプログラミング – オーディオアセットを実装するためのスクリプトを決定する – ゲームオブジェクトのインスタンス化、破壊、管理を実装する方 法を特定する – Unity ナビゲーションシステムによる経路探索のスクリプトを決定 する パフォーマンスとプラットフォームに合わせた最適化 – Unity Profiler などのツールを使用してエラーやパフォーマンスの 問題を評価する – 特定のビルドプラットフォームやハードウェア構成の要件に対処 するため の最適化を確認する – XR プラットフォーム向けの一般的な UI アフォーダンスおよび最 適化を決定する

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問われるスキル • ソフトウェア開発チームへの参加 – バージョン管理 : Unity Collaborate などのツールの影響と使用 – テストおよびソフトウェア開発プロセスに対するその影響 – モジュール性、可読性、再利用性を実現するためのスクリプトを 構成する手法の理解

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試験申し込み • ピアソンVUEで申し込みを行う。 https://www.pearsonvue.co.jp/Clients/Unity-Certification.aspx – アカウントを作成して試験の予約を行う – Unity Certified Programmerを選択 • ローカルテストセンターで受験する – どの会場で試験をうけるのかを設定することができる – 日本語でテストを受けることができる • 料金 – ¥34,055 (2019/5/12確認)

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試験対策勉強 • 受験までに多少猶予を取って勉強したほうがいいと思いま す。 • 公式のコースウェアがあるので、これで勉強しました。 – Coursera https://www.coursera.org/specializations/unity-certifiedprogrammer • このCoursera自体は日本語サービスがあるが、教材は英 語のみ。

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試験対策勉強 • 主にビデオ講座 • 元になるプロジェクトが配布され、ビデオで作成すべき内 容が提示される。 • 受講生はその内容に従って制作を行う。 • 制作解説のビデオで解決案の1つが提示される。 • 理解度チェックの小テストが行われ合格すると次の課題に 進むことができる。 • 途中に提出課題が出題される。 – わたしは試験予定日までの日数が短かったので提出課題はス キップしました。

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試験対策勉強 • ビデオは全編英語だが、字幕のテキストが提供されている。 これをGoogle翻訳してなんとか読むことができた。 • ただし、原文とつきあわせないと何を言っているのかわか らなくなることが度々起こる。 • 技術用語は英語をそのまま使うことが多い。ビデオの音声 が聞き取れれば、言っている内容もその用語と文脈から想 像もできる。 – 学習コンテンツの利用自体はさほど問題にはならなかった。

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試験対策勉強 • このビデオ教材は、直接的な試験問題についての解説を しているわけではない – このことは教材内で説明がある • Uniy認定プログラマ試験にパスするのに必要な能力相当 のレベルへ引き上げるための教材と見るべき。

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試験対策勉強 • やはり頼りになったのはunity公式マニュアルとスクリプトリ ファレンスだった。 • 具体的な使い方を知らない機能がそこそこあった事に気が 付き、見直しとサンプル作成には必要だった。 • ブログなどの記事はとてもありがたい情報源として参照し、 勉強させていただいた。

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いざ受験 • • • • • 受験は久しぶりで緊張する テストセンター受付で本人確認、写真撮影、署名など ロッカーにすべての荷物を預ける ポケットの中も空っぽにする 試験部屋に通され、試験開始

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いざ受験 • 問題は選択式 • 問題文の日本語が微妙におかしい – 致命的におかしいわけではないが読解力を試される感じ • 問題の傾向 – ある状況において最適な解決策を選択肢から選ぶ、といった問 題が出題された。しかし、何を以て最適かを判断するのに困る。 – 教材で勉強した内容はやはり試験には直接関係ない。技術レベ ルの確認をするためのもの。 • あの教材がちゃんと理解できていれば問題はこなせるでしょう。 – 問題は割と素直で、重箱の隅をつつくような問題は出なかった 印象。

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合否判定 • 提出ボタンを押すと、結果はすぐに出る。躊躇なく出る。 • 部屋から退出して受付でスコアレポートを受け取る – テストの結果、いくつかの項目について3段階の評価がわかる – プログラミングについてや、アートパイプラインについてなど – 期待以上、期待通り、期待を下回ったの3段階評価 • これが、なかなかショックだったりする(笑) – スコアレポートはあとからピアソンVUEのプロファイルから確認す ることもできる。

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合否判定 • Acclaimデジタルバッジで認定資格取得の証明ができる https://www.youracclaim.com/ • 自分のダッシュボード上に表示される

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受験後の感想 • 受験したのは12月27日、無事に合格して心安らかな年末 年始を過ごせました。 • 個人の業務、学校の教材作成などでは、なかなか触らな い機能にふれる、いい機会になった。 • あいまいに覚えている機能の再確認もできた。 • 取得してから業務内容についての変化は特になし。 – というか、積極的にこれを使って就職活動などを行っているわけ ではないので、その効果の程はわからない。 – LinkedinにはAccleimのバッジを掲載する欄がある。

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さいごに • 今回、合格できたということはとても大きな自信になった。 – わりとイケるやん俺、は悪いことではありません。自信は大事。 • 学生時代に第2種情報処理技術者の資格取りましたが、 ゲームプログラマには関係ないと思っていた。 – 学校で取れって言われたし取った感。 • しかし思い返せば、勉強した内容はゲームを作るための手 段としてしっかり生きていた。 • むしろ、勉強した、その成果が資格として残る、 俺イケるやん!が大事なんでしょうね。