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May 10, 22
スライド概要
HoloLab Conference2022 ⽵中⼯務店の“建設DX”と “open BIM”と“xR” ⽵中⼯務店 東京本店 技術部 橋⼝ 寛⼈ ⼤阪本店 技術部 川上 和貴
アジェンダ 1.⾃⼰紹介 2.⽵中⼯務店の会社概要と建設業界の現状 3.⽵中⼯務店と“建設DX” 4.⽵中⼯務店と“open BIM” 5.⽵中⼯務店と“xR” 6.ホロラボさんとの協業 7.⽵中⼯務店の構想 Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. 2
アジェンダ 1.⾃⼰紹介 2.⽵中⼯務店の会社概要と建設業界の現状 3.⽵中⼯務店と“建設DX” 4.⽵中⼯務店と“open BIM” 5.⽵中⼯務店と“xR” 6.ホロラボさんとの協業 7.⽵中⼯務店の構想 Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. 3
⾃⼰紹介 4 ⽒ 名 橋⼝ 寛⼈ 年 齢 34歳 出⾝地 宮崎県(九州採⽤) 配 属 本務 東京本店 技術部 ⽣産⽀援2G 兼務 東京本店 イノベーション推進チーム 本社 設計本部 BIM推進室 本社 ⽣産本部 BIM推進室 Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. 経歴 ⼊社前 意匠設計を志し3DCADを扱う 2010年 ⽵中⼯務店 ⼊社 2014年 BIMに本格的に対応し始める 2017年 BIM推進室を兼務 ▼取扱いアプリ⼀覧 ▼BIMの国際資格を今年取得
⾃⼰紹介 5 ⽒ 名 川上 和貴 年 齢 37歳 出⾝地 愛媛県 趣 味 ・写真 ・ハイキング ・サイクリング Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. 経歴 2009年 ⽵中⼯務店 ⼊社 2010〜2015年 ⼯事現場で施⼯管理 2015年〜 ⼤阪本店技術部情報グループ 主な業務︓現場のICT推進⽀援 2018年〜 HoloLensの活⽤開始 ※BIMは分かりません・・・
アジェンダ 1.⾃⼰紹介 2.⽵中⼯務店の会社概要と建設業界の現状 3.⽵中⼯務店と“建設DX” 4.⽵中⼯務店と“open BIM” 5.⽵中⼯務店と“xR” 6.ホロラボさんとの協業 7.⽵中⼯務店の構想 Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. 6
会社概要 7 開発事業等3% ・建設⼯事に関する請負、設計及び監理 ・不動産の売買、賃貸、仲介、斡旋、 主要事業内容 保守、管理及び鑑定並びに不動産投資 に関するマネジメント他 本 社 所 在 地 従 業 員 数 (2021年1⽉) 7,741名(グループ全体 13,171名) ⼦会社55社、関連会社12社 その他関係会社1社 沿 創業1610年(慶⻑15年) 創⽴1899年(明治32年) Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. 建設97% ⼤阪市中央区本町4-1-13 グループ会社 ⾰ 単体 2020年度売上⾼ 9,710億円 初代⽵中藤兵衛正⾼が神社 仏閣の造営を業として創業
建設業の⽣産性 8 資料出所:⽇建連「建設業ハンドブック2020」 Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved.
技能労働者不⾜の深刻化 9 担い⼿が著しく⾼齢化した我が国の建設業は、 10年以内に100万⼈規模の⼤離職時代を迎えることが確実 資料出所:⽇建連「再⽣と進化に向けて 建設業の⻑期ビジョン」 Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved.
建築施⼯の現状 10 コンクリート⼯事 外装⼯事 内装⼯事 Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. 資料出所:⽇建連「イラスト『建築施⼯』」
建設業の働き⽅改⾰ 国の動き 改正労働基準法(2019年4⽉1⽇) ・年次有給休暇の取得義務化 ・残業時間の罰則付き上限規制、等 建設業は猶予期間後の2024年4⽉から適⽤ ⽇本建設業連合会(⽇建連)の動き ・週休⼆⽇実現⾏動計画の策定(〜2021年) ・⼟曜閉所運動(2018年4⽉〜) 国⼟交通省の動き ・改正建設業法における著しく短い⼯期の禁⽌(2020年10⽉) Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. 11
アジェンダ 1.⾃⼰紹介 2.⽵中⼯務店の会社概要と建設業界の現状 3.⽵中⼯務店と“建設DX” 4.⽵中⼯務店と“open BIM” 5.⽵中⼯務店と“xR” 6.ホロラボさんとの協業 7.⽵中⼯務店の構想 Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. 12
2030年デジタル変⾰で⽬指す姿 13 お客様の課題解決と事業機会の供出 お客様に対し川上からデータを⽤いて事業をサポートし、 課題解決提案や事業機会の供出を実施 デジタル変⾰により 2030年に⽬指す姿 建築とそのプロセスでのサステナブルな価値提供 新たなライフスタイル・体験、サステナブルな価値を提案 ものづくりのプロセスにおいても、最良の顧客体験を提供 お客様満⾜を⽣み出すものづくり (品質・コスト・スピード) フロントローディングにより、お客様に最良の価値を提供 情報部⾨+事業部⾨⼀体で活動 Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved.
建築デジタル変⾰ビジョンマップ Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. 14
⽵中⼯務店のDX推進 15 7ph・-1phで顧客事業の創出(ESGバリュー向上) TAKENAKA Data Driven Design Build® FMサービス 7ph FM 維持管理関連 サステナブルな価値提供 維持管理からの 顧客価値創出 -1ph スマート・コミュニティ 社外サービスプラットフォーム info データ・レイク 協⼒会社・サプライヤー 共創プロセス(open BIM) 維持管理データ 建設プロセス 6ph ●個別プロジェクトデータ データ・レイク コスト、品質、安全 ナレッジ・ノウハウ info 営業 建設DPF 顧客情報・マーケティング 社会活動データ 2ph データ・レイク 品質、付加価値、コスト ナレッジ・ノウハウ info open BIM 4ph 設計 プロセスでの最良の 顧客体験 顧客事業の価値を ⾼める提案 info 3ph フロントローディング open BIM Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. info データ・レイク 001001 010010 100100 001001 010010 100100 5ph ⽣産 まちの価値・体験 を⽣む建築の提供 0,1ph 社会・経済動向 まち・建物データ 発注者の事業機会供出 事業計画策定⽀援 発注者の課題解決 事業性の評価
アジェンダ 1.⾃⼰紹介 2.⽵中⼯務店の会社概要と建設業界の現状 3.⽵中⼯務店と“建設DX” 4.⽵中⼯務店と“open BIM” 5.⽵中⼯務店と“xR” 6.ホロラボさんとの協業 7.⽵中⼯務店の構想 Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. 16
建築情報の取扱いの変遷 17 20数年前 10数年前 現在 Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved.
BIMとは BIM=Building Information Modeling 単に3Dモデルではなく「形状」と「属性」をもったオブジェクトの集合体 BIMとは、コンピュータ上に作成した主に3次元の形状情報に加え、室等の名称・⾯積、 材料・部材の仕様・性能、仕上げ等、 建築物の属性情報を併せ持つ建築物情報モデルを構築するもの(国⼟交通省の定義) Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. 18
⽵中⼯務店 BIM推進ビジョン 19 業務プロセスをBIMモデルベースに転換し、 BIMモデルを中⼼とした業務スタイルを定着することで、 お客様を含むプロジェクト関係者すべてにメリットがある建設プロセスを実現する。 関係者すべてにメリットがある建設プロセスの実現 お客様への 新たな価値提供 建設プロセスの ⽣産性向上 ワークライフ バランスの実現 BIMモデルを中⼼とした業務スタイルの定着 BIM業務フロー の標準化 BIMモデル作成 の標準化 Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. open BIMの 展開 デジタルによる デジタルベースの ものづくり ものづくり
open BIM 20 利⽤者のニーズに合わせたBIMソフトを利⽤ open BIM ・協⼒会社は、BIMソフトの選択が⾃由 ・情報の共有には、共通のファイルフォーマット『IFC』を⽤いる Architecture Architecture Structure ArchiCAD Revit Structure Structure Architecture Structure MEP Etc… Grasshopper Architecture ArchiCAD Revit IFC 設計部⾨ Architecture Estimation Architecture Structure Architecture IFC IFC SteelBar Everything ok Etc… Construction Department ⽣産部⾨ Metal Steel Steel Steel Steel Fabricator Fabricator Fabricator Fabricator Fabricator MEP Subcon MEP Subcon MEP Subcon MEP Subcon Revit MEP Subcon MEP Subcon Etc… 協⼒会社 関係者がシームレスにつながり、ノウハウを垣根なく取り込めることが重要 Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved.
BIMモデルフロー 室・ゾーンモデル Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. 21
Solibriでの重ね合わせ状況 Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. 22
open BIMが⽣み出す価値の最⼤化 成⻑しないモデル ワークフロー中⼼に成⻑するモデル Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. 23 価値 価値 最⼤化
情報共有のフォーマット 24 BIMが普及し始めた今でも、⼯事を進めるのに必要な情報の多くは『図⾯』として共有される これらの情報は、誰もが扱いやすい、フォーマットで共有することが⼤切 図⾯等の情報共有の共通⾔語 Portable Document Format BIMを⽤いた情報共有の共通⾔語 Industry Foundation Class 印刷⽂化を継承する電⼦的な紙 中⽴でオープンなBIMデータモデルの仕様 ISO 32000-2 ISO 16739 Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved.
共通データ環境(CDE)の活⽤ 25 情報のステータスに応じた適切なアクセス・コントロール Owner 建築主・資産管理 Project Management 竣⼯後 Design 設計者 アーカイブデータ (保管) Not Editable Graphical Data 管理者 Data ゼネコン Non-Graphical Data ビル管理 機器メーカー 協⼒会社 ⼯事監理者 共通データ環境 Facility Management Documents BCF サブコン Photos Data 協⼒会社 作業員 Construction Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. ※共通データ環境︓Common Data Environment(CDE)︓ISO19650
共通データ環境としてStreamBIMを展開 ■PC、スマホ、タブレット共通の インターフェースとシンプルな操作感 ■BIMモデル・図⾯・写真を使った コミュニケーションとイシュー管理 Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. 26 ■属性情報検索・チェックリスト機能 ■作業所における活⽤状況
共通データ環境での建設プロセスのデジタル化 Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. 27
関係者全員で階段を⼀歩ずつ登りレベルアップ BIMモデルを中⼼とした 業務スタイル 常に最新版の図⾯・ドキュメントを保存 (PDFの共有・承認・公開) Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. 28
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建築デジタル変⾰ビジョンマップ Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. 30
建築デジタル変⾰ビジョンマップ Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. 31
アジェンダ 1.⾃⼰紹介 2.⽵中⼯務店の会社概要と建設業界の現状 3.⽵中⼯務店と“建設DX” 4.⽵中⼯務店と“open BIM” 5.⽵中⼯務店と“xR” 6.ホロラボさんとの協業 7.⽵中⼯務店の構想 Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. 32
当社のxRに関する環境 33 ハードとソフト両⾯で環境を整備している。 道具を⽬的に合わせて、上⼿く使いこなしていくことが重要。 ハード Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. ソフト
mixpaceのPoCメンバー 34 mixpaceの試⾏検証を、全社のBIM推進活動の枠組みにて、昨年の年末から約3か ⽉間実施。東京本店・名古屋⽀店・⼤阪本店を軸に、10名程度のメンバーを募って試 ⾏を実施。 メンバーA メンバーB メンバーC メンバーD メンバーE メンバー サブリーダー メンバーF メンバーG メンバーH Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved.
mixpaceのPoCメンバーの活動基盤 mixpaceの試⾏にあたって、コミュニケーションを円滑に⾏うため、 Teamsを活⽤し、社内および社外も交えた活動を⾏ってきた。 Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. 35
mixpaceの実施と感想 36 xR技術の建設業での利⽤においては、“精度”が求められることが多い。 HoloLensを利⽤する場合、精度はHoloLensに依存する。 従って、アプリには精度以外の“使い勝⼿の良さ”を求める。 mixpaceは他社協業アプリと⽐較して、使い勝⼿、使い⼼地が良かった。 ホロラボ社“mixpace” 他社アプリ セキュリティ(モデルごとのアクセス権設定の有無) ○ △ データ変換速度 ○ △(改善⾒込み) データ変換の簡易さ ○ △(改善⾒込み) HoloLensアプリのハンドリング ◎ △ データ変換可能数の上限 △(上限あり) ○(上限なし) 2D対応 △(Revit経由で可) ○ ※2つのアプリを単純⽐較 Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved.
mixpaceの今後 PoCを通して、ライセンスの継続および増加を決定。 今後は、リモートレンダリング技術を使って⼤容量データのホロレンズ活⽤も期待している。 Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. 37
アジェンダ 1.⾃⼰紹介 2.⽵中⼯務店の会社概要と建設業界の現状 3.⽵中⼯務店と“建設DX” 4.⽵中⼯務店と“open BIM” 5.⽵中⼯務店と“xR” 6.ホロラボさんとの協業 7.⽵中⼯務店の構想 Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. 38
360度画像とBIMモデルの⽐較検証 39 360°カメラによる進捗状況の確認と、AIによる画像認識による進捗管理 現在 Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. BIM
建設ロボットプラットフォームでのBIM活⽤ 40 作業所で稼働するロボットをクラウド上で⼀括管理するプラットフォーム ロボットの移動シミュレーション・動作範囲の設定と遠隔指⽰・監視のための地図情報にBIMデータを活⽤ BIMを地図情報として ロボットを制御 【⾃動搬送ロボット】 ハンドパレットAGV 【清掃ロボット】 TOギャザー、AXキュイーン 経路シミュレーションとロボット⽤地図作成 建設ロボット プラットフォーム BIMデータを活⽤した作業指⽰ 【ドローン】 【⼩型搬送ロボット】 【墨出しロボット】 RICE Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. 遠隔監視 遠隔制御 BIMロボット連携 建設データPF連携 本設EV連携 稼働中ロボットの状態監視
建設ロボットプラットフォームでのBIM活⽤ 41 「BIMxドローン」 BIM上で⾶⾏ルートをレコーディングし、⼿動 操作なしでドローンの⾃律⾶⾏が可能に Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved.
建設業へのxR展開 杭の施⼯補助でホロレンズを活⽤。当社内の改善活動で受賞。 ⼿法として、特許出願済み Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. 42
建設業へのxR展開 CDE内のデータを介して、VRにスムースに展開することも視野に⼊れている。 Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. 43
建築デジタル変⾰ビジョンマップ Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. 44
新しい建築・まちづくりのサービスの提供 施⼯管理 45 協⼒会社 維持保全 ⽣産準備 設計 建設ロボット プラットフォーム 施設管理者 位置プラス Ⓡ Ⓡ 営業 建設デジタル プラットフォーム サービス利⽤者 協業 都市OS パートナー 企業の枠を越えた ビジネス・データ連携 異業種 地域社会 お客様 ⽵中のデジタルプラットフォーム Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved. 「まち」のステークホルダー
さいごに 46 ⽵中⼯務店は、これからも建設DXへ向けた取り 組みを推進し、従来⼿法を⼤きく変⾰しながら 魅⼒的な“まちづくり”に貢献していきます Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved.
47 Copyright© 2022 TAKENAKA CORPORATION All Rights Reserved.
END