システム開発における見積もりのポイント

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March 01, 20

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20年以上の経験にもとづいて、システム開発における見積もりのポイントをまとめました

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PMO、ITコンサルタント

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1.

システム開発における 見積もりのポイント 森本

2.

見積もりの基本 1 要件 開発規模 2 開発工数 3 金額 ● すべての前提条件を明確にする(要件だけでは見積もれない) ● 複数の方法で見積もる(比較検証する) ● 複数人で見積もる(レビューする) ● 項目を細分化して見積もる ● 工程移行時やスプリント移行時に、見積もりし直す 2

3.

要件 1 開発規模 ● 機能要件だけでなく、非機能要件も考慮する 例:セキュリティ強度、保守性、処理速度、拡張性など ● 過去の実績を参考にしやすい見積もり手法を用いる ○ ユーザー観点の見積もり手法 例:ファンクションポイント[データベース数、入出力数など] ユースケースポイント[ユースケース数、アクター数など] ○ 開発者観点の見積もり手法 例:各工程の成果物の量[ドキュメントページ数、コード行数、試験項目数な ど] 3

4.

開発規模 2 開発工数 ● べき乗で算出する(比例で算出しない) 例:Putnamモデル、COCOMOモデルなど ● 生産性を左右する要因を考慮する 例:品質目標、メンバーのスキル、開発プロセス、開発環境、技術的負債など ● 間接的な作業を考慮する 例:プロジェクト管理、学習、環境構築、納品、振り返りなど ● 想定されるリスクを考慮する 例:仕様変更、開発環境のトラブル、メンバーの体調不良など 4

5.

開発工数 3 金額 ● 人件費をベースに算出する ● 個別に調達が必要になるものの費用を考慮する 例:ソフトウェアライセンス、試験機材、学習教材など ● 自社だけで開発できない場合は、再委託費用を考慮する ● 受託開発の場合は、利益率を考慮する ● 瑕疵担保責任が発生する場合は、開発完了後の対応費用を考慮する 5

6.

その他 ● 万能な見積もり手法は存在しない(最適化と汎用性はトレードオフ) ● 見積もりの誤差がゼロになることはない(誤差の幅を常に意識する) ● 工数の人と月は置き換えできない(人月の神話) ● 過去の実績値を参考にする場合は、前提条件の違いを慎重に考慮する ● 勤務時間の100%を前提に、期間を見積もらない ● 前提条件に変更が生じた場合は、見積もりし直す ● 担当者を割り当てたら、本人に見積もりし直させる ● 見積もり資料は、何度も見直すことを前提に作成しておく ● 将来の見積もりのために、実績を正確に記録しておく 6

7.

END 7